【台北時事】複数の台湾メディアは31日、小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を原料にしたサプリメントを摂取後に体調不良を訴えた人が6人になったと報じた。衛生福利部(厚生省)が通報を受けた人数で、当局は症状と紅麹との因果関係について「さらに調査が必要だ」としている。
 台湾ではこれまでに、健康食品メーカー2社が小林製薬の紅麹を原料として輸入し、サプリメントを製造、販売していたことが判明。この2社から原料を仕入れていた別の業者の製品も含めて自主回収が進んでいる。
 6人のうち1人は先に急性腎不全と診断されたと報じられた70歳の女性だった。このほか、約半年間にわたり台湾メーカーのサプリメントを摂取した40代女性が腎臓の機能低下と診断された。 (C)時事通信社