米疾病対策センター(CDC)は10日、2022年の米国の自殺者数が前年比約2.6%増の推定4万9449人に上ったと発表した。ロイター通信によると、人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は14.9人で、過去最高だった18年の14.2人を上回った。
 CDCの暫定データによれば、銃を使った自殺が半数を占めた。年代別では、10~24歳の自殺者が減った一方、45歳以上で増加した。
 ベセラ厚生長官は声明で「国民の10人中9人は米国が精神衛生の危機に直面していると考えている」と指摘。「いまだ多くの人が助けを求めることは弱さの表れだと信じている」と述べ、適切なケアを受けることが必要だと強調した。
 警察庁によると、日本の22年の自殺死亡率は17.5人だった。 (C)時事通信社