【ニューヨーク時事】米食品医薬品局(FDA)は21日、米製薬大手ファイザーが開発したRSウイルスワクチンを巡り、新生児・乳児の下気道疾患予防を目的とした妊婦への接種を承認したと発表した。FDAがRSウイルスに起因する子どもの疾患予防で妊婦への接種を認めたのは初めて。
 FDAの諮問委員会が5月、承認を勧告しており、今回、妊娠32~36週での使用が認められた。乳児がRSウイルスに感染すると、肺炎などの重症となる場合がある。
 ファイザーは2月、日本の厚生労働省にも母子免疫用のRSウイルスワクチンの承認を申請。同社によれば、日本では2歳未満の乳幼児のうち、年12万~14万人がRSウイルス感染症と診断されているという。 (C)時事通信社