厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は昨日(8月21日)、エーザイと米・Biogenが共同開発するアルツハイマー病(AD)治療薬lecanemabの製造販売承認を了承した。投与対象は軽度認知障害(MCI)および早期認知症の早期AD患者。今後厚生労働省が正式承認すれば、日本で初めてADに適応を有する薬剤となる。なお、米国では今年(2013年)7月6日に承認されている(関連記事:「米FDA、認知症治療薬lecanemabを正式承認」)。

 今回の了承を受け、両社は共同のステートメントを発表。「わが国のAD治療における大きな前進である」とした上で、「承認を待ち、ADの進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることを世界で初めて示したlecanemabは、早期ADに対する新たな治療手段として当事者様に適確にお届けするよう全力を尽くす」としている。

(編集部)