健康保険組合連合会(健保連)は14日、大企業の社員とその家族が加入する1383の健康保険組合の2022年度決算見込みを発表した。65歳以上の高齢者医療への拠出金が一時的に減少し、全体で1365億円の黒字となった。黒字となったのは2年ぶり。ただ、全体の40.4%に当たる559組合が赤字で、厳しい財政状況が続いている。
 健保連によると、拠出金の減少は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う受診控えで生じた20年度の過払い分1445億円が返還されたため。23年度は拠出金が急増し、全体の収支は3600億円の赤字に転じると見込んでいる。 (C)時事通信社