ANAホールディングスが28日発表した2023年4~6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が437億円の黒字(前年同期は13億円の赤字)と、4~6月期として4年ぶりに黒字に転換した。新型コロナウイルス感染症法上の位置付けが「5類」へ移行したことや、水際対策撤廃を背景に、国際線を中心に旅客が回復して収益を押し上げた。
 売上高は前年同期比31.6%増の4610億円、純利益は約30倍の306億円だった。傘下の全日本空輸の旅客数は、国際線がコロナ禍前の19年4~6月比で61%、国内線は85%まで回復。国際線では米中直行便の回復遅れで乗り継ぎ需要も拡大した。 (C)時事通信社