公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7日、2022年度の運用損益が2兆9536億円の黒字だったと発表した。国内株式市場の上昇などを受け、3年連続で黒字となった。
 外国為替市場での円安も、外国株式の円換算での価値が膨らむなど黒字につながった。22年度末時点の運用資産額は200兆1328億円となり、期末ベースで初めて200兆円を超えた。資産運用を始めた01年度からの累積収益額は108兆3824億円になった。
 宮園雅敬理事長は記者会見で、運用環境について「非常にボラティリティー(変動率)の高い年度だった」と指摘。「短期的な数字に一喜一憂することなく、長期的に収益を積み上げられるよう努力していきたい」と述べた。 (C)時事通信社