さいたま市の通所介護施設で送迎車が利用者らをはね3人が死傷した事故で、埼玉県警は14日、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で施設を家宅捜索した。県警によると、現場にはブレーキ痕がなかったといい、県警は押収した資料を分析するなどして、詳しい事故原因を調べる。
 段ボールを持った県警の捜査員5人は同日午前9時半ごろ施設内に入り、事務室を中心に約1時間半にわたり捜索した。勤務表などを押収し、送迎車の整備状況や運転手の勤務状況に問題がなかったか確認を進める。
 事故は13日午後4時20分ごろ、さいたま市見沼区の「ビッグスマイルリハビリセンター」で発生。送迎車が施設駐車場で利用者らをはね、飯泉利夫さん(89)と関拓子さん(88)が死亡。施設職員の男性(43)が軽傷を負った。県警は過失運転致傷容疑で、運転手の窪島達郎容疑者(75)を現行犯逮捕。同致死傷容疑に切り替え捜査している。 (C)時事通信社