東京都福生市の介護施設に勤務し、2021年に新型コロナウイルスに感染して呼吸困難の症状が続いた50代女性について、青梅労働基準監督署(青梅市)が労災と認め、今年5月に傷病補償年金の支給認定をしていたことが22日、分かった。労災申請を支援するNPO法人「東京労働安全衛生センター」(江東区)と女性が都内で記者会見し、明らかにした。
 センターによると、新型コロナの後遺症で傷病年金が認定されたのは初めて。女性は現在も呼吸困難に伴う酸素吸入を続けており、支給決定について「認められてほっとしている」と話した。
 女性は21年1月、勤務先のクラスター(感染者集団)で感染し、容体悪化に伴い病院に入院。退院後も頭痛や倦怠(けんたい)感に悩まされ、呼吸困難の症状が続いた。同7月には青梅労基署から労災認定され、休業補償給付を受けた。 (C)時事通信社