厚生労働省の有識者検討会は6日、エネルギーと栄養素の摂取基準を示した「日本人の食事摂取基準(2025年版)」の策定に向けた報告書を、大筋でまとめた。食物繊維は成人で少なくとも1日当たり25グラムの摂取を推奨した。
 食事摂取基準は5年ごとに見直され、健康増進法に基づき厚労相が定める。報告書を基に25年版の基準を策定した上で告示し、来春から適用する。
 報告書では、「少なくとも1日当たり25〜29グラムの食物繊維の摂取が、さまざまな生活習慣病のリスク低下に寄与する」と指摘。より多くの摂取で病気に罹患(りかん)するリスクを減らせるとの研究もあり、成人はこれまでより1グラム多い、1日当たり25グラム以上の摂取を推奨した。 (C)時事通信社