新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は1日、第一三共、米モデルナ、米ファイザー各社製のワクチン計約162万回分を廃棄すると発表した。予防接種法上の臨時接種が先月31日で終了したことに伴う措置。
 新型コロナのワクチン接種は、2021年2月に始まった。まん延予防のため緊急に行う臨時接種に位置付けられ、前年度までは公費負担の対象だった。同省によると、3社からは計約4640万回分のワクチンを購入し、自治体などへは計約4478万回分を供給した。
 今年度以降の定期接種は65歳以上と、重い基礎疾患を持つ60~64歳が対象。秋から冬にかけて年1回接種する。一方、その他の65歳未満は希望者のみを対象とする任意接種へ移行した。自治体などの補助を除けば全額自己負担となる。 (C)時事通信社