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群馬県の地場産業活性化をサウナ・スパ関連商品で サ飯やシルク製品、商品化は断念するも注目度高い「サファー」などいろいろ商品開発に挑んだ成果を披露

群馬県 サウナ・スパ関連商品等開発支援事業事務局
「ととのうコンソーシアムぐんま 成果発表会」を開催

 群馬県では、サウナ・スパ関連商品等開発事業“ととのうコンソーシアムぐんま”成果発表会を2024年3月4日(月)に、群馬県庁32階の官民共創スペース「NETSUGEN」等で開催いたしました。
 成果発表会は県内の温浴施設やホテル旅館、サウナ施設の関係者など、当初の予定を上回る50名以上の方に参加いただく中、本事業に参加する6チームが新商品開発の過程や成果の発表などを行いました。


■7カ月間の成果や連携して行った商品開発での“気づき“を発表
 サウナの前と後の食事“サ飯”を開発した「チームどーんとぐんま」は、テストマーケティングも終了し、開発した「トトノウガパオ」の販売を3月1日から高崎市の「高崎京ヶ島天然温泉 湯都里」にて開始しています。既に追加注文となる好評価を得て、さらなる拡販に向けて準備も進めています。
 女性向けの湯あみ着とサウナハットを開発した「チームこんぶ」は、展示会での周知拡大を済ませ、今後販売に向けて進めている最中です。中でもがんサバイバーの女性と情報交換を行い、国内では着衣のままの入浴が難しい温浴施設が多いことから、乳がん手術をした女性が気軽に楽しむハードルは高いことがわかりました。そこで、10月のピンクリボンデーに、湯あみ着を着用して温泉やスパを楽しむイベントを開催する計画を開始しています。
 「Teamウレ誕」は、ウレタン素材を使用した「サ」型のソファ「サファー」を開発。試作をしたものの、製造コストが想像以上に高額であることから販売は断念したものの、異業種のメンバーが一丸となり、PDCAの回し方や情熱を持って挑戦することなど学べた点も多くあったとの報告がありました。「サファー」は、ネーミングはもちろん、インパクトのある大きなビジュアルなど注目度も高く、発表会参加者から協業の話も持ち上がっていました。
 群馬県・中之条町で鑑賞用ではなく食用のために開発されたバラを使用した食香バラシュガーとソルトを開発した「チームA」は、みなかみ町でおこなったテストマーケティングでは厳しい意見も上がりましたが、県内の古民家カフェのシェフが可能性を感じ、現在商品開発を継続中です。
 「チームKAITAKU」は、旅館やホテルなどBtoBを対象にしたサウナ・スパ用の御召しのシルク布団、御召しの作務衣など、国産シルク製品を開発。安中市長へのプレゼンテーションや工場見学など精力的に活動を行って、群馬県を「サウナ・スパ・シルクカントリー」として世界へ売り込むことを強く望んでいます。
 「チーム花」は麹エキスを使用した炭酸飲料の開発を進めていましたが、炭酸の充填機の導入や製造を依頼するにしてもロットが大きいことから費用が高額となるため、商品化には至りませんでした。健康にもいいサウナドリンクはあまりないことから、発表会のセミナー登壇者からの評価が高く、工場を紹介できるかもしれないという言葉も出ました。
 6チームともにこの発表会で終了ではなく、引き続き拡販や商品開発を行っていくことがわかりました。発表終了後、最優秀ととのう大賞の発表が行われ、「チームどーんとぐんま」が表彰されました。

左:最優秀ととのう大賞の「チームどーんとぐんま」  右:トークセッション風景
■セミナー、トークセッション、交流会で今後の可能性を検討
 会では成果発表以外に、日本サウナ学会代表理事で医師の加藤容崇氏よるセミナーも行われ、空前のサウナブームの要因や正しい入り方、今後の発展などについて話し、参加者は興味深く聞いていました。また、加藤氏に加えて別邸仙寿庵のサウナバトラー吉澤氏と毎日サウナグループ総支配人の若林氏によるトークセッションが行われ、さまざまな角度からサウナ・スパについての話がありました。
 そして、開発商品を展示、試食ができる交流会も開催して、活発な商談の場となりました。


■県内中小製造事業者、デザイナー、大学生たちが共同で新商品を開発
 サウナ・スパ関連商品等開発事業は、群馬県が「リトリート」という新たな視点から県内地場産業を再編集し、従来とは一線を画する新たな県内地場産業の一面を発信することで、県内繊維産地及び地場産業の活性化を図ることを目的として、昨年7月に開発した事業です。本事業を通して、県内中小製造事業者、デザイナー、コーディネーター等の事業者連携による新商品の開発支援を行いました。参加事業者22社(個人事業主含む)が6チームに分かれ、繊維製品や食品など新たな商品開発を進め、群馬県は新商品開発を目指す県内事業者、デザイナー、大学生等からなる共同事業体を対象に、さまざまな分野の専門家による相談・助言体制のもと、専門分野に関するセミナーやテストマーケティング等を実施して、商品企画から販路開拓までを一貫して支援を行いました。【開催概要】
名称:群馬県 サウナ・スパ関連商品等開発事業“ととのうコンソーシアムぐんま”成果発表会
日時:2024年3月4日(月)13:30-16:30
<タイムテーブル>
 13:30 開会・冒頭挨拶
 13:35 各チーム成果発表
 14:10 ととのうセミナー 加藤 容崇氏(日本サウナ学会代表理事)
 14:30 ととのうトークセッション 加藤 容崇氏×吉澤拓也氏×若林優貴氏
 15:20 質疑応答
 15:35 最優秀ととのう大賞発表
 15:45 GINGHAM(31階)に移動
 15:50 試食会・お披露目会・交流会
 16:30 終了
場所・定員:群馬県庁32階NETSUGEN/群馬県庁31階GINGHAM
      群馬県前橋市大手町1-1-1
参加者:県内の温浴施設関係者、県内のホテル旅館関係者、県内のサウナ施設関係者、群馬県のリトリート、サウナ・スパに興味のある方 等 約50名
参加費:無料
ゲストスピーカー:


加藤容崇 氏 日本サウナ学会代表理事
群馬県富岡市出身。専門はがんゲノム医療(がん遺伝子検査)とがんの早期発見技術開発。加速する医療費増加を目の当たりにし予防医療の重要性を再認識して、人間が健康で幸せに生きるためには、健康習慣による「予防」が最高の手段だと気づき、世界中の健康習慣を最新の科学で解析することを第二の専門としている。サウナを科学し発信する「日本サウナ学会」を設立し.代表理事として活動中。著書に『医者が教える究極にととのうザウナ大全』『医者が教えるザウナの教科書』がある。




じゃーまん(吉澤拓也)氏 別邸仙寿庵 サウナバトラー
東京都出身。スイスの化学系企業に11年勤め、10年前にみなかみ町に移住して、アウトドアガイド、野外教育指導者を経て、沼田市のキャンプ場へ。そこでプライベートサウナを立ち上ける(ホシフルサウナ)。水が好き過ぎて真冬でも毎日玉原の冷たい水を浴びている。現在は、谷川温泉の別邸仙寿庵にてプライベートサウナの立ち上げを補佐し、運営も行っている。サウナバトラーというザウナご利用時に付きっきりでお客様をザポートするサービスを行い、谷川の自然を感じていただけるように多くのザウナーを谷川へと誘う。





ねっぱやし(若林優貴)氏 毎日サウナグループ総支配人
石川県金沢市出身。2022年3月「毎日サウナ前橋本店」をオープン。2023年12月には「毎日サウナ八王子」2号店をオープン。毎日サウナグループ総支配人として活動している。またサウナ室内で熱波を送るアウフギーサーとしても活動し AufgussChampionshipJapan 2024 東日本予選にも出場。



参加共同事業体(チーム):
チームどーんとぐんま
コンセプト:英語でDawn to GUNMA=群馬の夜明け、というワードからサウナスパシーンにおける新しい文化の創造という意味が込められています。
開発商品:トトノウスープ、トトノウパスタ、トトノウガパオ
メンバー:株式会社北毛久呂保、小さなパスタ屋マカロニ、縁結び相談所 大吉マリアージュ、NETSUGEN サウナ部チームこんぶ
コンセプト:こんぶから取れるアルギン酸を布に加工する特許技術を活用した繊維製品をMade in GUNMAとして温泉県ぐんまのアピールに役立てたい。
開発商品:湯あみ着、サウナハット
メンバー:株式会社ファスター、金井レース加工、GRIZZLEX(個人事業主)、共愛学園前橋国際大学Teamウレ誕
コンセプト:スワコーポレーションの"ウレタン"を使って、きちんと"売れ"る商品、ユーザーが使って"嬉"しくなるような新商品を"誕"生させる。
開発商品:デザインサウナマット、BOX型サウナマット・サファ
メンバー:有限会社スワコーポレーション、群馬サウナサミット、その先の高崎(高崎経済大学)チームA
コンセプト:日本で初めて、中之条町で営利生産に取り組んでいる「食香バラ」。その乾燥花を利用し、日々の生活の中に、手軽に花を食べることや触れる事の出来る寛容が作りたいと考えました。サウナ後の水分補給や食事でも楽しめるように研鑽を重ねたいと思います。
開発商品:食香バラシュガー、食香バラソルト
メンバー:中之条町花ブランド化協議会、MEGUMI ART(個人事業主)チームKAITAKU
コンセプト:新しいシルクのマーケットを開拓したい、という思いを込めて名付けました。「温泉王国+シルクカントリー」で群馬県を元気にしたいと思います。
開発商品:御召し作務衣、御召しシルク布団、繭風呂・シルクの館内着等
メンバー:碓氷製糸株式会社、森秀織物株式会社、村田刺繍所、北関東産官学研究会、その先の高崎(高崎経済大学)チーム花
コンセプト:糀には花という漢字が使われています。株式会社糀屋と株式会社ニロ・アンド・カンパニー、その先の高崎という花びらが合わさり、糀をつかった商品開発に一つの花を咲かせようという想いが込められています。
開発商品:甘酒にハーブを入れた炭酸
メンバー:株式会社糀屋、株式会社ニロ・アンド・カンパニー、その先の高崎(高崎経済大学)【サウナ・スパ関連商品等開発支援事業について】
群馬県が実施中の事業で、「リトリート」という新たな視点から県内地場産業を再編集し、従来とは一線を画する新たな県内地場産業の一面を発信することで、県内繊維産地及び地場産業の活性化を図ることを目的としています。本事業を通して、県内中小製造事業者、デザイナー、コーディネーター等の事業者連携による新商品の開発支援を行っています。昨年7月から開始して、参加事業者22社(個人事業主含む)が6チームに分かれ、繊維製品や食品などの開発を進めています。本事業に関するお問い合わせ先:
群馬県産業経済部地域企業支援課地場産業係
TEL.027-226-3358  E-mail jibasan@pref.gunma.lg.jp
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