株式会社Pleap
業務負担の軽減を目指して、診療音声からカルテ原稿を自動作成するAIツール「medimo」の大規模病院における有効性・安全性を共同研究します。
概要
医療従事者と患者さまとの会話からAIがカルテ原稿を自動生成する診療支援ツール「medimo」を展開する株式会社Pleap(本社:東京都世田谷区、代表取締役:野村 怜太郎・中原 楊)が、医療法人鉄蕉会亀田総合病院(所在地:千葉県鴨川市 院長:亀田俊明)と共同し、大規模施設での総合内科に特化した生成AIソリューションの研究開発を開始しました。
medimoについて
「medimo」は、株式会社Pleapが提供するカルテ自動生成サービスです。音声認識とAI要約を用いて、医療従事者と患者の会話から自動でカルテの原稿を作成します。2023年6月にベータ版がリリースされて以来、クリニックをはじめ在宅医療や訪問看護ステーションなど、全国各地さまざまな場面で利用されています。
背景
2024年4月に「医師の働き方改革」が施行され、医師の時間外労働時間に上限が設けられました。この新制度を受け、医師の業務業務効率化や業務の一部を他の医療従事者へ移管する「タスクシフト」など様々な手法が試みられています。また、医師以外の医療従事者の人材不足も大きな課題であり、医療業界全体で業務効率化が求められています。
こうした状況に対応するため、Pleapはカルテ作成業務を支援するAIツール「medimo」を開発しました。「medimo」は、診察時における医療従事者と患者の会話を音声認識で自動的に書き起こし、生成AIが要約を行ってカルテ原稿を作成するシステムです。
現在、「medimo」は約150以上の医療機関に導入され、カルテ業務の作成時間を大幅に効率化しています。特に、総合内科の外来診療では不定愁訴や未診断の患者が多く、病歴聴取に時間を要することが多いため、「medimo」による業務効率化の効果が大きく期待されています。
そこで今回、「medimo」の大規模施設における有効性や安全性を評価することを目的に、亀田総合病院の総合内科で「medimo」を試験導入することで、現場の効率化や実際に利用した医療従事者及び患者さまへの影響を検証します。
亀田総合病院について
本実験には、亀田総合病院の総合内科にご協力をいただきます。亀田総合病院は、千葉県鴨川市にある私立総合病院です。千葉県南部の基幹病院として、急性期医療を担っています。その優れた人材や高精度な機器を駆使した医療への姿勢は高く評価され、World’s Best Hospitals 2024において世界で45位、日本で3位にも選ばれています。
総合内科 部長 野木 真将先生のコメント
総合内科外来での複雑な会話を正確に要約できることが証明できれば、院内の各所への強いアピールになると思うので、当科での試験運用に期待しています。
期待されるお互いの成果
総合内科は、病歴聴取が長いという特徴があり、一般的に医療クラークとの相性が良いとされています。そのような中で、Pleapは、「medimo」が高次医療施設において、医師をはじめとした医療従事者の業務時間削減に寄与する有効性を証明できると期待しています。
一方、亀田総合病院は、医療現場でのAIを用いた業務時間削減に関する先駆的な研究成果を得ることに期待しています。また、実際に導入することでその医療現場での効果を正確に見積もることができるため、今後は総合内科以外での活用も検討するということです。
利用シーン
「medimo」の今回の亀田総合病院における試験的な運用は、主に外来診察での使用を想定しています。さらに、ベッドサイドでの診察や入院前、処置前のインフォームドコンセント(IC)の場面での音声録音にも効果が期待されています。加えて、退院時の調整や多職種会議など、複数の情報が飛び交い要約が必要とされるシーンでも「medimo」の有効性を測る予定です。
亀田総合病院では、総合内科の外来に加えて、慢性期退院支援チーム(診療看護師(NP)を中心としたLong Term Careチーム)でも家族面談が頻繁に行われるため、AI要約機能付きのICレコーダーの導入希望がありました。このチームでも「medimo」の同時運用が見込まれています。
お問い合わせ
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▼医療機関様・企業様資料請求・お問い合わせ
https://site.medimo.ai/contact
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(2024/11/27 15:00)
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