慶応大は14日、医学や生命科学分野で顕著な業績を挙げた研究者に贈る慶応医学賞の今年の受賞者に、京都大大学院の森和俊教授(65)と米カリフォルニア大のナポレオン・フェラーラ博士(67)を選んだと発表した。2人にはそれぞれ賞金1000万円が贈られる。
 森教授は、細胞内の小胞体と呼ばれる小さな器官の中で異常なたんぱく質が多くできた際に修復される「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明した。フェラーラ博士は、体内で血管が出現して広がり、動脈や静脈に分化するまでの現象を説明できる分子を発見した。 (C)時事通信社