厚生労働省は22日、全国約5000の定点医療機関から17日までの1週間に報告されたインフルエンザの新規患者数が前週比約1.57倍の3万4665人だったと発表した。1機関当たり7.03人で、沖縄県や関東の一部で流行拡大が顕著となった。休校施設数も前週比4.8倍に急増した。
 昨年末からの流行が夏でも途切れず、9月に入って急拡大する異例の事態となっている。新型コロナウイルス対策が奏功して長期間流行しなかったことによる免疫低下に加え、国内外での人の往来活発化が要因とみられる。
 厚労省はインフルエンザについて、定点医療機関からの患者報告数を集計して公表している。1週間で1機関当たり「1人」を超えると流行入りと判断される。 (C)時事通信社