新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡した愛知県愛西市の飯岡綾乃さん(42)の夫英治さん(45)は26日、市の医療事故調査委員会による報告書公表を受けて取材に応じ、「なぜ医師と看護師は(アナフィラキシーと)気付けなかったのか。気付いていたらまだ生きているかもしれない。それがすごく悔しくてつらく残念だ」と語った。
 英治さんは「妻には『何も悪いことはやっていなかった』と証明されたと言ってあげたい」などと涙ながらに語った。その上で、「事故調査委員会の提言を有効に役立ててほしい」として再発防止を求めた。
 調査委から報告書の内容について説明を受けた後、日永貴章市長から謝罪を受けたというが、「これからも市側からの直接の説明を求めていきたい」と述べた。代理人弁護士によると、今後の市の対応を見て民事訴訟も検討するという。
 日永市長も記者会見し、「市の対応についていろいろと問題があったと思う。責任を感じており、申し訳なく思っている」と陳謝した。 (C)時事通信社