一流に学ぶ 減量手術のパイオニア―笠間和典医師
(第4回)
ブラジルとの縁が引き寄せた
減量外科手術への道
肥満を手術で治すなんて―と今でも多くの人は思うだろう。減量手術のエキスパートである笠間和典氏も、当初は同じ思いを抱いていた。
「僕の外科の指導教官が、開腹で減量手術を受けたという先生を紹介してくれて、『何だ、それは』と思って図書館で調べたんです。肥満を手術で治すなんて、アメリカ人は変わったことをやるな、と思っただけで、後に日本で行われるようになるとも、まさか自分がやるとも、思ってもみませんでした」
減量手術のことは頭の片隅に置いたまま、亀田総合病院では胃がんや大腸がんをはじめとした、ありとあらゆる手術に明け暮れる日々を過ごした。
救急では高度救命措置のできるACLSのインストラクター、救急専門医、麻酔科指導医の資格も持ち、あらゆる外科手術に対応できる笠間氏は、この病院で責任ある立場を任された。
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(2018/05/10 10:00)
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