一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー
(第6回)私らしい場所を見つけた!(1)
=モデルの経験から学んだこと=
「服がモデルを選ぶのですね。自分を見せるのではなく、洋服を見せて、見ている皆が欲しいと思うようにさせることが仕事なのだと初めて知りました」
初めてのショーでは、隣のモデルはすごくかわいい洋服を着ているのに、AYAさんの方は「私、これ欲しくない」と思うようなダサい服を着ることになった。
「私は隣のモデルの子が着ている服を欲しかったのです。それで、ずっとふてくされていたら、マネジャーが『あんたを見せるショーではないから。その服を飛び切りかわいく見せてこい!』と言われたのです」
切り替えの早さは当時から。飛び切りの笑顔でランウェイに出て行ったことだけを覚えているというAYAさん。すると、客席から「あのかばん、かわいい!」「あの服かわいい!」という声が聞こえてきた。
「あれ、私はこのかわいくない服をかわいく見せることができているんだ」と自分でもびっくり。その瞬間、もっとモデルをやりたいと思った。
(2018/05/29 11:20)