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世界初の視覚認知機能の客観的定量化技術を持つdo.SukasuがVR・タブレットを使ったアセスメントの展示を実施

do.Sukasu
株式会社do.Sukasu(本社:奈良県、代表:笠井一希、以下「do.Sukasu(ドスカス)」)は、加齢などによって視覚認知能力※1が下がることにより、自動車運転事故や労災のリスクなどがあがることに着目し、視覚認知能力の評価とトレーニングができるVRやタブレットのコンテンツを開発するなど、企業との実証実験に取り組んでいます。。この「人間の視覚認知能力を測定し、定量化する技術」は世界初※2であり、この度、複数の会場で展示会を行いましたのでご報告いたします。


※1 視覚認知能力:空間認知能力と物体認知能力をあわせた能力のこと
※2 2021年に特許取得済み

■75%の高齢者が空間認知能力にリスクあり
do.Sukasuは、超高齢社会において大きな社会課題となっている、視覚認知能力に関する社会課題を解決するため視覚認知の評価及びトレーニングを開発しています。視覚認知能力は、物の位置、距離感、遠近感を視認する空間認知能力と、線、図形、文字を視認する物体認知能力の2つに大きく分けられますが、どちらも加齢によって能力が落ちることが証明されています。図1のとおり、20歳から67歳まででは、視覚認知能力が「低」の人は2%程度なのに対し、74歳から90歳まででは、その割合が増加しており、75%の高齢者が空間認知能力にリスクありと言えます。


図1 出典:do.Sukasu Webサイト
■視覚認知能力を高め、健康寿命を伸ばす
図1の通り、高齢者は視覚認知能力が下がっていることに加え、MS&AD基礎研究所の調査(図2)によると高齢ドライバーほど運転に対して自信がある割合が高いこともわかっています。このような人は、自身の能力が下がっていることに気づかず、危険運転のリスクが高い状態になっている可能性があると言えるでしょう。では、高齢者は免許を返納すればいいのでしょうか。生活に車が必要な地域もありますし、国立長寿医療研究センター 予防老年学研究部の調査によると「運転を中止した高齢者は、運転を継続していた高齢者と比較して、要介護状態になる危険性が約8倍に上昇する」という結果もでています。これは、生活範囲が狭まってしまうことによる影響や運転自体が高度な認知機能を必要とする活動だからではないか、と考えられています。そのため、do.Sukasuでは高齢者の視覚認知能力を適切にアセスメントし、トレーニングすることで「安全に運転をなるべく続けてもらうこと」が高齢者の健康寿命を延伸し、社会課題解決に繋がると考えています。

図2 出典:MS&AD基礎研究所「高齢者運転事故と防止対策」
■視覚認知能力の可視化とトレーニングとは
視覚認知能力には、物体認知能力と視空間認知能力の2つがあります。ひとつは「物の位置、距離感、遠近感」を視認する視空間認知能力です。この特性では、物体を見たときに、それがどの方向にどれくらいのスピードで向かっていくのかを把握します。それによって、その物体は自分に対して危険を及ぼすのか、自分はどう判断すべきかを理解できます。もうひとつは、「線、図形、文字」を視認する物体認知能力です。この特性は物体の色や形、模様から、その物体が何であるかを瞬時に把握できます。視空間認知能力と物体認知能力、このふたつは同じ視覚認知能力です。しかし、実は脳の中でそれぞれを情報処理するときに活動している部分が異なります。視空間認知では頭頂葉が、物体認知では側頭葉が活発化しているのです。同じものを見ても人それぞれでどちらの情報処理が優先的に行われるかが違います。
これまでは、それらを可視化する手段や効果的なトレーニング方法が確立されていませんでした。do.Sukasuでは、この脳の活動パターンが異なることに着目し、一人ひとりの視覚認知能力のパターンを客観的に評価することで、個性の把握が可能になると考えています。現在は、複数領域をまたいだ事業や技術検証を通じて、 領域ごとに必要な視覚認知能力の評価基準を明らかにするとともに、視覚認知能力ソリューション「de.Sukasu(デスカス)」の開発に取り組んでいます。

■視覚認知能力ソリューション「de.Sukasu(デスカス)」について
デスカスは、VR、Tabletを用いた視覚認知能力の測定・評価と、簡単で効果的なトレーニングを組み合わせた、世界初の視覚認知能力を鍛えるトータルソリューションです。例えばVR上の雪原を走るシロクマを追いかける「KEEP」、たくさんの図の中から色や形が同じピースを見つけ出す
「FIND」など、ゲームのように取り組むことで、簡単に視覚認知能力の測定や評価ができます。また、トレーニングに取り組むことで視覚認知能力の向上を目指すことができます。

「視覚認知能力ソリューションde.Sukasu」のサービスイメージ

・サービスの展示・トライアルを継続的に実施
この度、ウーブン・バイ・トヨタ様の本社にて「KEEP」と「FIND」の2つのサービスを社員の方にトライ頂き、レーダーチャートによる診断結果を確認頂きました。また、12月6日~8日には東京ビッグサイトで開催された「中小企業新ものづくり・新サービス展示会」で、12月16日にはホテルポートプラザちばで開催された「第7回日本安全運転医療学会学術集会」で、展示を実施しました。

ウーブン・バイ・トヨタ様でのトライアル風景

「中小企業新ものづくり・新サービス展示会」でのトライアル風景
・トライアルや展示会参加者の感想・コメント
「最初見たときに、高齢者や小さな子供には難しそうと思いましたが、実際にやってみるとVRもタブレットのコンテンツも操作が直感的でわかりやすく、また何より楽しいので、高齢者や小学校低学年のお子さんでも簡単にアセスメントできるのがとてもいいと思いました。」

「結果のレポートがその場ですぐに見れるのがすごいと思いましたし、運転の各シチュエーションごとにあんなに細かく分析・アドバイスできるのはすごい。」

「先日、友人と『社会的な圧力もあり、残念だけど免許の返納が必要かな』と話していました。do.Sukasuの仕組みで、安全運転に必要な視覚認知能力が合格の値以上だったら、運転出来る社会が出来上がり、安全で長生きしながら社会と繋がっている仕組みが出来上がると嬉しいです。」

■今後の展望
現在do.Sukasuでは、自動車メーカーや大手損害保険会社と実証実験を実行中です。これらの実証実験の結果をもって奈良をはじめとした地域の社会課題解決や、海外展開を目指しながら、実用化に向けた取り組みを加速させていきます。また、療育・介護施設、フィットネスジムなど、視覚認知能力に関するニーズが見込まれる業界に対しても順次取り組みを行っていく予定です。出資元や、自動車関連企業、介護領域企業、スポーツ関連企業、地域自治体などと幅広く連携しながら、視覚認知能力のアセスメントとトレーニングの社会実装を図ってまいります。



<ご参考>
■株式会社do.Sukasuについて
do.Sukasuは「優劣でなく個性に寄り添う社会の実現」をミッションに、2020年6月の設立以来、脳科学的なアプローチを用いた空間・物体認知能力評価技術開発を通じて社会課題解決に取り組んでいます。現在はヘルスケア、教育、運転、運動など、多岐に渡る事業領域の技術・事業開発を行っています。

会社名:株式会社do.Sukasu
本社所在地:〒630-8217 奈良県奈良市橋本町3-1
代表者:笠井一希
創業:2020年6月
事業:視覚認知能力の簡易定量化による事業開発
コーポレートサイト:https://www.dosukasu.co/

本プレスリリースに関するお問合せ先
株式会社do.Sukasu 広報担当 三浦 : rina@dosukasu.co
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