「まち全体を病院の待合室にする」患者向け遠隔チェックインサービスが国立がん研究センター東病院の病院情報システムと相互連携して実証を開始。
株式会社nemuli
株式会社nemuli(所在地:千葉県柏市、 代表取締役 河元智行)と、柏の葉 IoT ビジネス共創ラボ(幹事企業: 三井不動産株式会社 他)、および柏の葉アーバンデザインセンター(所在地:千葉県柏市、センター長 出口敦/以下 UDCK)は、柏の葉スマートシティにおけるIoTを活用したスマートホスピタル実現に向けたプロジェクトの一環として、病院外から遠隔で再来受付を可能にする「遠隔チェックイン」サービスを拡張し病院情報システムと連携した仕組みを、2022年2月より国立がん研究センター東病院(所在地:千葉県柏市柏の葉6-5-1、病院長 土井俊彦)と共同で実証プロジェクトとして開始しました。
本取り組みは、柏の葉IoTビジネス共創ラボの「ヘルスケア・ワーキンググループ」における議論から生まれ、「イノベーションフィールド柏の葉」(事務局:UDCK ※1)の枠組みを活用したプロジェクトとして開始しました。
株式会社nemuliが開発した、GPSによるチェックインシステムの活用と、国立がん研究センター東病院の病院情報システムを連携した本取り組みは、「柏の葉スマートシティコンソーシアム」(事務局代表:UDCK/以下、コンソーシアム ※2)の「ウェルネス」プロジェクトとして「AI/IoT 等の新技術や官民データをまちづくりにとりいれたスマートシティ」を推進する国土交通省のスマートシティモデル事業に選定されています。
柏の葉スマートシティにおけるスマートホスピタルのモデル構築や、地域内外での展開を目指しています。
■遠隔チェックインの仕組み
■病院情報システムの予約情報を街のサービスと連携
本取り組みにおける病院情報システムの予約情報と街のサービスとの連携を実現するため、
国際標準規格であるHL7 FHIRにてデータ連携を行いました。
HL7 FHIRはデータが構造化されているため、利活用がしやすい特徴があり、
Web技術を採用し短期間で既存の医療情報システムの情報を活用したリソースであるため、
システム連携を実現しやすいというメリットがあります。
厚生労働省が進める電子カルテ標準規格としても採用されており、
標準規格によるデータ連携が実証されることで他の街のサービスとの連携 可能性の拡大、
横展開可能なシステムの構築に繋がることを期待しています。
■プロジェクト概要
患者は診察当日に病院の最寄り駅である柏の葉キャンパス駅に到着後、遠隔チェックインアプリを開き、予約情報を確認します。その後、遠隔チェックインを行うためのボタンが起動します。患者側でボタンを押しチェックインに成功すると「待ち場所をさがす」画面が表示され来院時刻までの時間を街の施設で快適に過ごすことができます。患者の行動はリアルタイムに病院側の管理画面に通知がされ、再来受付処理が行われるため、患者は予約時刻になると直接診察室に向かうことができるようになります。
本取り組みにおける主な検証内容は、
・患者の待ち時間軽減
・病院情報システムと連携したサービスの活用可能性
・街のサービスや施設と連携した街機能との連携
・上記が患者にもたらすメリット効果の検証
となっています。
■産業技術総合研究所の「ほっぴんボード」との情報連携
遠隔チェックインサービスは、産業技術総合研究所(産総研)が開発・設置している柏の葉エリアのリアルタイムなグルメ&フード情報を表示するデジタルサイネージ「柏の葉おでかけマップ ほっぴんボード」との情報連携を実現し、街の情報をリアルタイムでアプリ利用患者が取得できる設計が可能となりました。このことにより「まち全体を病院の待合室にする」というコンセプトを強く促進できる協業となっています。
■各組織について
〇株式会社nemuli
ウェルネス分野におけるサービス・ソフトウェア開発を軸としたヘルスケアコンテンツカンパニー。サービス設計から開発までをトータルプロデュースしています。
〇柏の葉 IoT ビジネス共創ラボ (URL : https://innovation-field-kashiwanoha.jp/iot-lab/)
「柏の葉 IoT ビジネス共創ラボ」は、IoT の普及を目指す「IoT ビジネス共創ラボ」(事務局:日本マイクロソフト株式会社 幹事企業:東京エレクトロン デバイス株式会社)の地域グループです。AI/IoT 活用に欠かせない世 界基 準の LPWA(LoRaWAN(TM))環境を、「柏の葉キャンパス」をはじめ、つくばエクスプレス沿線エリア一帯に 構築された IoT 実証フィールド環境を活用して、柏市を中心とした近隣地域への IoT の普及や活用、IoT 関連ビジネスの機会 創出を目指して 2018 年 6 月に設立しました。ラボでは、コミュニティの醸成、 最先端技術や 情報の共有、事業化と実証の支援、まちの課題解決を中心に活動しています。
〇柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)(URL:https://www.udck.jp/)
UDCK は、東京大学、千葉大学、柏市、三井不動産、柏商工会議所、田中地域ふるさと協議会、首都圏新都市鉄 道の7団体が共同運営する街づくり拠点として、2006 年に開設されました。千葉県柏市柏の葉地区を拠点に「公・ 民・学」連携による国際学術研究都市・次世代環境都市づくりを推進しており、都市計画の研究、社会実験、市民 活動のサポート、情報発信等を行っています。
〇イノベーションフィールド柏の葉 (URL : https://innovation-field-kashiwanoha.jp/) ※1
「イノベーションフィールド柏の葉」は AI/IoT およびライフサイエンス・メディカルの2分野にフォーカスを絞り、「公・民・学」連携により柏の葉の街を舞台にした実証プロジェクトの受け入れを一括して行い、新たな製品・サー ビスを共に生み出していく実証プラットフォームです。2019 年 2 月より正式にプロジェクトを通年で募集開始しており、採用プロジェクトに対しては、実証フィールドの提供者や行政、協業企業等、関係者とのコーディネーションや 技術相談、メンタリング等の総合的な支援を行うことで、柏の葉エリアを中心とした新産業の創造や社会課題の解決に取り組んでいます。
〇柏の葉スマートシティコンソーシアム (URL:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0605_02/) ※2
人・モノ・情報が集まりやすい柏の葉キャンパス駅を中心とする圏域の特性を活かし、民間データ・公共データが連携 したデータプラットフォームを構築し、AI/IoT などの新技術の導入により、データ駆動型の「駅を中心とするス マー ト・コンパクトシティ」の形成を目指して、UDCKと三井不動産、柏市の 3 組織 が幹事を担当し「柏の葉スマートシティコンソーシアム」を設立しました。「柏の葉スマートシティコンソー シアム」で は、スマートシティ実現に向けた 4分野でのプロジェクト推進に取り組んでおり、その一つの「ウェルネス」プロジェクトに国立がん研究センター東病院、および株式会社nemuliが参加しています。
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株式会社nemuli(所在地:千葉県柏市、 代表取締役 河元智行)と、柏の葉 IoT ビジネス共創ラボ(幹事企業: 三井不動産株式会社 他)、および柏の葉アーバンデザインセンター(所在地:千葉県柏市、センター長 出口敦/以下 UDCK)は、柏の葉スマートシティにおけるIoTを活用したスマートホスピタル実現に向けたプロジェクトの一環として、病院外から遠隔で再来受付を可能にする「遠隔チェックイン」サービスを拡張し病院情報システムと連携した仕組みを、2022年2月より国立がん研究センター東病院(所在地:千葉県柏市柏の葉6-5-1、病院長 土井俊彦)と共同で実証プロジェクトとして開始しました。
本取り組みは、柏の葉IoTビジネス共創ラボの「ヘルスケア・ワーキンググループ」における議論から生まれ、「イノベーションフィールド柏の葉」(事務局:UDCK ※1)の枠組みを活用したプロジェクトとして開始しました。
株式会社nemuliが開発した、GPSによるチェックインシステムの活用と、国立がん研究センター東病院の病院情報システムを連携した本取り組みは、「柏の葉スマートシティコンソーシアム」(事務局代表:UDCK/以下、コンソーシアム ※2)の「ウェルネス」プロジェクトとして「AI/IoT 等の新技術や官民データをまちづくりにとりいれたスマートシティ」を推進する国土交通省のスマートシティモデル事業に選定されています。
柏の葉スマートシティにおけるスマートホスピタルのモデル構築や、地域内外での展開を目指しています。
■遠隔チェックインの仕組み
■病院情報システムの予約情報を街のサービスと連携
本取り組みにおける病院情報システムの予約情報と街のサービスとの連携を実現するため、
国際標準規格であるHL7 FHIRにてデータ連携を行いました。
HL7 FHIRはデータが構造化されているため、利活用がしやすい特徴があり、
Web技術を採用し短期間で既存の医療情報システムの情報を活用したリソースであるため、
システム連携を実現しやすいというメリットがあります。
厚生労働省が進める電子カルテ標準規格としても採用されており、
標準規格によるデータ連携が実証されることで他の街のサービスとの連携 可能性の拡大、
横展開可能なシステムの構築に繋がることを期待しています。
■プロジェクト概要
患者は診察当日に病院の最寄り駅である柏の葉キャンパス駅に到着後、遠隔チェックインアプリを開き、予約情報を確認します。その後、遠隔チェックインを行うためのボタンが起動します。患者側でボタンを押しチェックインに成功すると「待ち場所をさがす」画面が表示され来院時刻までの時間を街の施設で快適に過ごすことができます。患者の行動はリアルタイムに病院側の管理画面に通知がされ、再来受付処理が行われるため、患者は予約時刻になると直接診察室に向かうことができるようになります。
本取り組みにおける主な検証内容は、
・患者の待ち時間軽減
・病院情報システムと連携したサービスの活用可能性
・街のサービスや施設と連携した街機能との連携
・上記が患者にもたらすメリット効果の検証
となっています。
■産業技術総合研究所の「ほっぴんボード」との情報連携
遠隔チェックインサービスは、産業技術総合研究所(産総研)が開発・設置している柏の葉エリアのリアルタイムなグルメ&フード情報を表示するデジタルサイネージ「柏の葉おでかけマップ ほっぴんボード」との情報連携を実現し、街の情報をリアルタイムでアプリ利用患者が取得できる設計が可能となりました。このことにより「まち全体を病院の待合室にする」というコンセプトを強く促進できる協業となっています。
■各組織について
〇株式会社nemuli
ウェルネス分野におけるサービス・ソフトウェア開発を軸としたヘルスケアコンテンツカンパニー。サービス設計から開発までをトータルプロデュースしています。
〇柏の葉 IoT ビジネス共創ラボ (URL : https://innovation-field-kashiwanoha.jp/iot-lab/)
「柏の葉 IoT ビジネス共創ラボ」は、IoT の普及を目指す「IoT ビジネス共創ラボ」(事務局:日本マイクロソフト株式会社 幹事企業:東京エレクトロン デバイス株式会社)の地域グループです。AI/IoT 活用に欠かせない世 界基 準の LPWA(LoRaWAN(TM))環境を、「柏の葉キャンパス」をはじめ、つくばエクスプレス沿線エリア一帯に 構築された IoT 実証フィールド環境を活用して、柏市を中心とした近隣地域への IoT の普及や活用、IoT 関連ビジネスの機会 創出を目指して 2018 年 6 月に設立しました。ラボでは、コミュニティの醸成、 最先端技術や 情報の共有、事業化と実証の支援、まちの課題解決を中心に活動しています。
〇柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)(URL:https://www.udck.jp/)
UDCK は、東京大学、千葉大学、柏市、三井不動産、柏商工会議所、田中地域ふるさと協議会、首都圏新都市鉄 道の7団体が共同運営する街づくり拠点として、2006 年に開設されました。千葉県柏市柏の葉地区を拠点に「公・ 民・学」連携による国際学術研究都市・次世代環境都市づくりを推進しており、都市計画の研究、社会実験、市民 活動のサポート、情報発信等を行っています。
〇イノベーションフィールド柏の葉 (URL : https://innovation-field-kashiwanoha.jp/) ※1
「イノベーションフィールド柏の葉」は AI/IoT およびライフサイエンス・メディカルの2分野にフォーカスを絞り、「公・民・学」連携により柏の葉の街を舞台にした実証プロジェクトの受け入れを一括して行い、新たな製品・サー ビスを共に生み出していく実証プラットフォームです。2019 年 2 月より正式にプロジェクトを通年で募集開始しており、採用プロジェクトに対しては、実証フィールドの提供者や行政、協業企業等、関係者とのコーディネーションや 技術相談、メンタリング等の総合的な支援を行うことで、柏の葉エリアを中心とした新産業の創造や社会課題の解決に取り組んでいます。
〇柏の葉スマートシティコンソーシアム (URL:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0605_02/) ※2
人・モノ・情報が集まりやすい柏の葉キャンパス駅を中心とする圏域の特性を活かし、民間データ・公共データが連携 したデータプラットフォームを構築し、AI/IoT などの新技術の導入により、データ駆動型の「駅を中心とするス マー ト・コンパクトシティ」の形成を目指して、UDCKと三井不動産、柏市の 3 組織 が幹事を担当し「柏の葉スマートシティコンソーシアム」を設立しました。「柏の葉スマートシティコンソー シアム」で は、スマートシティ実現に向けた 4分野でのプロジェクト推進に取り組んでおり、その一つの「ウェルネス」プロジェクトに国立がん研究センター東病院、および株式会社nemuliが参加しています。
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(2024/05/15 08:39)
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