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【お盆の帰省で見直したい、高齢の親へのサポート】6割が見守りツールを「知っているが利用したことはない」。老後の話し合いは死後の話よりもされていない。

株式会社LIFULL senior
LIFULL 介護が「一人暮らしの親」へのサポートに関する調査を実施




事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社で、業界最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」を運営する株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人)は、離れて暮らす一人暮らしの親を持つ人に、親とのコミュニケーションやサポートに関するアンケートを実施しました。その結果を発表します。


▼調査の背景
お盆の帰省は、親の介護の兆候に気づく大きなきっかけの一つです。LIFULL 介護でも、例年お盆が明けるとお問い合わせが増加する傾向にあります。
老人ホーム入居のお問い合わせは、入居するご本人が一人暮らしである場合が多い傾向にあります。介護が必要で、一人では生活が難しい、または現在健康でも何かあった時のために備えたいと、老人ホームを検討される方が多いようです。
帰省は親とのコミュニケーション体制やサポートを見直し、将来に備えた話し合いをする良い機会です。今回は"離れて暮らす一人暮らしの親"がいる40代以上の人に、親へのサポート状況や今後の話し合いに関するアンケート調査を行いました。
サマリー
・一人暮らしの親について気がかりなこと第1位は「誰にも気づかれない状況で倒れていないか」
・一人暮らしの親に週に1回連絡をとる人が40.7%、月に一度以上会いに行く人が56.8%
・70代以下の親との連絡手段、1割が「SNS」と回答。60代は「オンラインゲーム」も1割を超える
・見守りツールは57.8%の人が「知っているが利用したことはない」
・一人暮らしの親の様子を把握している人、家族・親族以外では「近所の人」が24.9%で最多。「いない」は18.0%
・親と「老後について話し合っていることはない」が47.2%。介護施設について話している人は17.0%にとどまる


一人暮らしの親について気がかりなこと第1位は「誰にも気づかれない状況で倒れていないか」



一人暮らしの親について気がかりなことを尋ねたところ、86.5%もの人がなんらかの気がかりがあると回答しました。具体的な気がかりとして最も多かったのは「誰にも気づかれない状況で倒れていないか」(47.8%)で、2位以降に10pt以上の差を付けました。
2位には「認知症を発症していないか」(37.5%)、3位は「食事が摂れているか」(30.6%)が続きました。
一人暮らしの親に週に1回連絡をとる人が40.7%、月に一度以上会いに行く人が56.8%




一人暮らしの親に連絡する頻度を尋ねたところ、最も多かったのは「週に1回以上」で40.7%の人が回答していました。




また、会いにいく頻度の最多も「週に1回以上」(22.1%)となり、月に1度以上会いに行く人は56.8%にのぼりました。一人暮らしの親を心配し、連絡頻度も訪問頻度も高くなっている様子がうかがえます。



特に親の年齢が上がると共に頻繁に会いに行く傾向が強くなり、90代以上の一人暮らしの親を持つ人の40.0%が、「週に一度以上」会いに行くと回答しました。
70代以下の親との連絡手段、1割が「SNS」と回答。60代は「オンラインゲーム」も1割を超える




親との連絡手段で利用しているものを聞いたところ、全体では「電話」が78.6%と圧倒的に多い回答でした。




しかし親子の年齢が若年になってくるほど「SNS」「オンラインゲーム」の割合が増え、70代以下はSNSで連絡をとっていると答えた人が1割を超えていました。
昨今、実際に街を歩くことで楽しむオンラインアプリゲームが世代問わず楽しまれており、そうしたゲーム上では登録した人の活動履歴を知ることができます。直接的なコミュニケーションだけでなく、ゲームを介した間接的なコミュニケーションも、親の見守りの一環として利用する人が、今後増えていくかもしれません。
見守りツール・サービスは57.8%の人が「知っているが利用したことはない」




一人暮らしの親へのサポートとして、見守りのツールやサービスを利用することも効果的です。自治体が地域の高齢者に対してそうしたサービスを提供、あるいは利用助成を行っている場合もあります。
見守りツール・サービスの利用について聞いたところ、利用している人は14.4%にとどまり、57.8%の人は「サービスを知ってるが利用したことはない」と回答しました。



▼見守りツール分類
訪問型:スタッフ等が訪問して安否確認を行うサービス
配達型:配達員が必要なものを定期的に届けて安否確認を行うサービス
メール型:定期的にメール等が配信され安否確認を行うサービス
センサー型:センサーが動きを感知して安否確認を行うサービス
カメラ型:カメラで室内の状況を確認するサービス
インフラ型:電気、水道、ガスの使用状況で安否確認を行うサービス
緊急通報型:利用者が緊急通報できるサービス
位置情報型:位置情報を教えてくれるサービス

利用している人にどんなサービスを利用しているか聞いたところ、最も多かったのは「センサー型」(センサーが動きを感知して安否確認を行うサービス)でした。人気のセンサー型やカメラ型は、導入に機器の購入・レンタル、自宅のインターネット環境の整備が必要です。そうした必要な準備のハードルの高さが、利用率の低さに影響しているのかもしれません。
一人暮らしの親の様子を把握している人、「家族・親族」以外では「近所の人」が24.9%で最多。「いない」は18.0%




自分以外に一人暮らしの親の様子を把握している人を尋ねたところ、圧倒的に多かった「家族・親族」(61.9%)以外で多かったのは「近所の人」(24.9%)、「ケアマネジャー」(17.5%)でした。
しかし、「いない」という回答も18.0%で、自分以外に親の様子を把握して見守っている人がいない人も2割近くいることがわかりました。
親と「老後について話し合っていることはない」が47.2%。介護施設について話している人は17.0%にとどまる




一人暮らしの親と先々のどのような事柄を話し合っているかを聞いたところ、最も多かったのは「話し合っていることはない」(47.2%)となり、老後について親子で話し合うことの難しさがうかがえました。
話し合われている話題の中で最も多かったのは「お葬式、お墓について」(27.0%)で、「要介護になった場合について」(17.3%)、「介護施設に入る場合について」(17.0%)を大きく引き離しました。老後の話は亡くなった場合の話以上にされていないことが分かりました。



一人暮らしの親の介護施設への入居意向を尋ねたところ、52.7%が「今は必要ないが、いつかは入居させたい」と回答しました。
しかし、親と介護施設について話している人は先述のグラフでは17.0%にとどまっており、親の意向とのすり合わせが出来ていない人は多そうです。
LIFULL 介護編集長 小菅秀樹のコメント




帰省時にチェックしたい要介護のサイン
電話からビデオ通話などリモートでコミュニケーションできる手段は増えましたが、やはり対面で得られる情報は多いものです。帰省時にチェックすべきポイントを知っておくことで、介護サービスの開始や老人ホーム入居のタイミングを見失わないようにできるでしょう。

(1)健康状態をチェック
以前よりもやせ細っている場合は食事内容を確認してみましょう。調理が面倒であれば宅食サービスを活用する方法もあります。また、親の持病や通院頻度、薬の管理がきちんとできているかもチェックします。
一緒に外出すると「歩くペースが極端に遅くなった」、「手すりがないと階段が上れない」など身体機能の低下がうかがえる機会になるでしょう。健康と要介護の間を指す「フレイル」の疑いもあります。早期対応で改善も期待できるので、地域包括支援センターなどに相談してみるとよいでしょう。

(2)生活の様子をチェック
生活で困っている事はないかをチェックします。意外と多いのが「重くてゴミ出しができない」、「草むしりなど庭の手入れができない」というもの。民間でサービスを提供している場合もあれば、地域によっては安価で利用できる行政サービスがある場合も。
また、「冷蔵庫に同じ食材が大量にある」「郵便物や書類が散乱している」などは認知症の代表的なサインです。認知症の進行スピードは個人差があるので、今困りごとがなくても放置せず、かかりつけ医などへ相談しましょう。
一人暮らしの高齢者が老人ホームを検討するタイミングとは
高齢の親が一人暮らしをしていると、子供としてはその生活に対して不安を感じることが多いもの。実際に、老人ホームへの入居を考え始めるタイミングにはいくつかの共通点があります。
(1)親の健康状態が悪化したとき
例えば、脳疾患や転倒による骨折など突発的に入院したときや、慢性的な病気が進行している場合です。
(2)認知症の症状が見られるとき
金銭管理ができない、トイレの失敗が増える、外出先から帰宅できない等の、認知症の症状が見られる場合

今回の調査では、老人ホームのことを考えている人は半数以上いる一方で、実際に話し合っている人はわずか17%に過ぎないという結果が出ています。
おそらく、家族が「まだ早い」と思ったり、「施設の話をすると親に反発されるのでは」といった不安を抱えていらっしゃるのかもしれません。しかし、先延ばしにしていると、いざ検討しなくてはならないタイミングで「時間が十分にない状態」に陥ることも少なくありません。

いずれは老人ホームに、というのが親子の共通認識であれば、早めに話し合うことで、時間をかけて親の希望に合った施設を見つけることができます。
親にとっては住み慣れた自宅を離れる寂しさもあるでしょう。早めに話し合うことで、少しずつ荷物を処分しながら気持ちを整理でき、お互いに納得した上で住み替えができます。

さらに、家族間での意見のすり合わせも重要です。兄弟姉妹や親族との間で意見の違いがある場合、早めに話し合うことで、合意に至るための時間が取れます。
一人暮らしの高齢の親について考える際には、必要以上に連絡を取る必要はないものの、普段から気に掛けることが大切です。親は子供に心配かけまいと自らSOSを出しません。電話だけで判断できない事もあるので、生活の様子を直接見る機会をつくりましょう。

▼調査概要
調査主体:株式会社LIFULL senior
調査期間:2024年7月9日~7月10日
調査対象:離れて暮らす一人暮らしの親を持つ40歳以上の男女873名
調査方法:インターネット調査

株式会社LIFULL senior について
「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決するさまざまな事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」、遺品整理業者検索サービス「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があり、今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大していきます。
株式会社LIFULL senior 概要
会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:
老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営
https://kaigo.homes.co.jp/
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
https://m-ihinseiri.jp/
介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営
https://lp.kaimonoc.jp/
自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営
https://lp-g.kaimonoc.jp/
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/
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