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【医療建築】先進建築手法とデジタル技術の採用で、2ヶ月の工期短縮と省人化を実現

野原グループ株式会社
~地域の健康拠点の増築工事(千葉県印旛郡)で工期短縮を実証、今後はCFS建築の高層化への対応も視野に、建築の工業化を促進~


■CFS建築で2ヶ月の工期短縮_医療法人社団 新虎の門会酒々井虎の門クリニックの新健診棟(2024年4月21日オープン)

 BuildAppで建設DXに取り組む野原グループ株式会社(所在:東京都新宿区、代表取締役社長:野原弘輔)は、認定医療法人社団新虎の門会 酒々井虎の門クリニック(所在:千葉県印旛郡酒々井町、院長:大前利道)を発注者とする「健診棟増築工事」において、自社のリノベーションカンパニーが株式会社古谷野工務店(所在:東京都板橋区、代表取締役:古谷野 裕一)および一般社団法人日本CFS建築協会(所在:東京都豊島区、代表理事:脇田 健裕)とともに、医療施設建築に、DfMAの思想を汲む先進建築手法である「モジュール建築」の一つである「CFS建築」別紙に詳述)を採用し、在来工法に比べ約2ヶ月の工期短縮と35%の省人化を実現したことをお知らせいたします。

 建設産業は、就業者数の激減(人手不足)と高齢化に加え、2024年4月からの時間外労働時間の上限適用が開始されており、建設の品質と生産性の両立に向けた建設産業の生産性向上とサプライチェーンの変革が急務です(特に、医療施設は医療提供の場として地域の健康を支える拠点として重要であり、新設・改修・建て替えのいずれにおいても、建設の質とスピードが求められる)。

今回の「健診棟増築工事」では、上記の課題解決に向けた施策として、2階建て(1階444平方メートル 、2階218平方メートル )、延床面積662平方メートル の建物であれば、CFS建築が工期短縮と省人化に効果があることを証明できました。同時に、昨今の高層木造建築物ブームを鑑みれば、CFS建築での5階建て以上の高層化への対応や上下階の音を軽減する納まりに課題があることが分かりました。

野原グループ株式会社は「建設DXで、社会を変えていく」方針のもと、デジタル技術[iii]や先進建築手法を取り入れ[iv]、建設DX推進事業「BuildApp(ビルドアップ)」に注力しています。特に、リノベーションカンパニーは、「BuildApp(ビルドアップ)」において、維持管理(改修市場)のプロセス変革に挑戦しています。

今後は、建築工事でのCM(コンストラクションマネジメント)の役割を増やし、BIMとDfMA(工場製作)による構造体の製造と採用により、工期短縮、品質確保、コスト低減や標準化を目指します。
健診棟増築工事の概要と工期短縮・省人化の効果(詳細は別紙参照


工事発注者からのコメント(認定医療法人社団新虎の門会 酒々井虎の門クリニック)
認定医療法人社団新虎の門会 酒々井虎の門クリニックは、千葉県印旛郡酒々井町にて開業以降、外来と健診を柱とし、治療と予防医療を展開しています。今回増築した健診棟は、病院と同等の医療機器を導入し、より充実した「予防医療から診断までできる医療施設」として地域の住民の健康と地域活性化をも担ってまいります。


■酒々井虎の門クリニック 健診棟内部

■中央通路が広く、柱が少ない健診棟

■次世代担う若きリーダー3名

1.デジタル技術活用による企画段階での合意形成のしやすさ
パース、ゲームエンジンの利用により、各クリニックスタッフの「来院される患者様の健康のために」との想いや設計内容といった企画内容が可視化され、共通理解が促進されたことが良かったと思います。設計者の協力もあり、着工ギリギリまで意見を交換でき、「理想とする空間」を考えられたのも良かったです。

実際、当初の2週間に1回、進みだしてからは1か月に1回の定例ミーティングは、内容が良く進みが良かったと感じています。例えば、各居室のスペーシングの協議も繰り返しながら行え、患者様やクリニックスタッフの動線イメージがつきやすかったです。


今回、意思決定が早くできましたし、完成している空間のイメージと「こうしていきたい」との関係者の思いを繋ぎ、具現化できたことに満足しています(企画時点のイメージと完成後の空間にズレも少なかったですし、スタッフ動線が確保され無駄な動きがなくなりました)。何よりも、今までの医療空間とこれからの医療空間の違いを実感し、この建物を作って良かったと感じています。

2.早期の開業(工期短縮)について
今回は、前述の通り、定例ミーティングの内容が充実していましたし、工程に沿ってクリニックの要望を明確に伝えられました。また、工期が早い方が決定事項のリミットが早いので何事も遅れることなく決めていくことができました。実際、工事が早く進むので、備品、医療機器等を早期に検討できました。

3.酒々井虎の門クリニックのスタッフの声
- スタッフの裏動線が1本でつながっていて、診察、検査、検査、準備までがスタッフ専用ゾーンで共用されているので動きやすい。(スタッフの連携も取りやすい)
- 病院は割と入り組んでいる作りが多いのですが、当クリニックの健診棟は中央通路が広く、柱が少ないので、患者様を一目で見渡せるのが良いです(スタッフはもちろん患者様もわかりやすい)。
- 各部屋の作りが大きく、見通しも良い空間になっているので、人の動きもシンプルになって見えやすく働きやすい。
- 家具のスペースも十分になっている。
- クリニック内の壁紙の種類もバラエティに富んでいて、患者様からの評判も良い。

BIM設計-製造-施工支援プラットフォーム「BuildApp」について ※登録商標取得済み
「BuildApp(ビルドアップ)」は、設計事務所やゼネコンが作成したBIM設計データをより詳細なデータに置き換え、各建設工程で必要なデータとして利活用し建設工程全体の生産性向上を実現するクラウドサービスです。設計積算から生産・流通・施工管理・維持管理までをBIMでつなぐ複数のサービスにより、各プレイヤーに合わせたサービスを提供します。設計・施工の手間・手戻りをなくし、生産・流通を最適化して、コスト削減と廃棄物・CO2削減に貢献します。



「BuildApp」は、建設サプライチェーンの抜本的な効率化と未来へ繋がる成長をサポートし、皆さまと一緒に建設業界をアップデートしていきます。

<お問い合わせ先>


認定医療法人社団新虎の門会 酒々井虎の門クリニックについて
医療法人社団新虎の門会は、「良質の医療で地域社会の健康増進に貢献し、患者さんの満足度を高めることで、職員、法人の満足度も高めること。」をミッションに掲げる、地域と共に歩む「総合診療クリニック」です。
酒々井虎の門クリニックは、令和2年の開院以降、外来と健診を柱とし治療と予防医療を展開しています。
【WEB】https://shisuitoranomon.com/

株式会社古谷野工務店について
株式会社古谷野工務店は、明治10年より、戸建住宅やマンションなどの「建築施工」および、地域の暮らしを守るための「アフターケア工事」の2つの主力事業を展開し、近年は独自の設計力を生かした「自社設計施工」にも事業を拡大しています。
私たちは、表層的なデザインのみを追求するのではなく、与えられた条件の中で合理的(間取り、コスト、性能など)な計画を意識し、”豊かな空間”を実現することを大切にしています。
【WEB】https://koyanokoumuten.co.jp/

一般社団法人日本CFS建築協会について
一般社団法人日本CFS建築協会は、日本及びアジアにおける「CFS建築」すなわち冷間成形薄板形鋼材を構造材として用いる建築物についての研究開発、基準化、普及促進、生産合理化、維持管理、人材育成に関する事業を行うことで、その健全なる発展に寄与することを目的としています。
【WEB】https://jacsa.or.jp/ 

野原グループ株式会社について



野原グループ株式会社を中心とする野原グループ各社は、「CHANGE THE GAME.クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のミッションのもと、変わる建設業界のフロントランナーとしてステークホルダーの皆さまとともに、サプライチェーンの変革と統合を推し進めます。
社会を支える建設産業の一員である私どもが、業界から排出される廃材量やCO2の削減、生産性向上による働き方改革を実現し、サステナブルに成長していく未来の実現を目指します。
【WEB】https://nohara-inc.co.jp

リノベーションカンパニーのご紹介
<建物価値をアップさせるリノベーション工事のワンストップサービスを提供>
野原グループ株式会社のリノベーションカンパニー(旧 リコネクストカンパニー)は、オフィスやメディカルクリニック、マンションと様々な用途の総合リノベーションを行います。
多数の実績とノウハウに加え、3Dツールによるプラン提案を致します。
【WEB】https://renovation.nohara-inc.co.jp/

【お客さまからのお問合せ先】
野原グループ株式会社
BuildApp事業統括本部リノベーションカンパニー(担当:熊澤)
TEL:03-3355-1760
E-Mail:renovation@nohara-inc.co.jp

【報道関係者からのお問合せ先】
野原グループ株式会社
マーケティング部 ブランドコミュニケーション課 (担当:森田・齋藤)
E-Mail:nhrpreso@nohara-inc.co.jp
参考
[i] DfMA(Design For Manufacture and Assemblyの略)とは製造、組立容易性設計を言い、製造容易性および組立容易性を考慮して設計することを指します。
[ii]在来工法とは、木造、RC造(鉄筋コンクリート)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)、S造(鉄骨)などこれまで一般的に行われている建築工法を指します。今回の実績数値は、木造と比較しています。
[iii]ここでいうデジタル技術とは特にBIM(ビム/Building Information Modelingの略称)を指します。BIMとは、国土交通省によれば、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築することです。
[iv]野原グループ株式会社は、2021年3月、先進建築手法であるモジュール建築(建築材料・家具などの規格化された組み立てユニットを用いた建築手法)を取り入れた、国内医療業界向け「モジュラーホスピタルルーム」の設計プランを発売しています。https://nohara-inc.co.jp/news/release/4463/
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