世界初、デング熱重症化予測診断キットの製造承認を取得
株式会社ビズジーン
15分でデング熱重症化リスクを判別!次世代診断キットがタイで実用化へ
●商品概要:デングウイルスに感染した患者の血液検体(血清)から、ウイルスの非構造蛋白質であるNS1蛋白質の血清型を識別できるキット。左奥はキットを梱包する箱、左手前は検査用のカセット。右奥は抗原検査キット、右手前は展開液を充填したボトル。
株式会社ビズジーン(代表取締役 開發邦宏)は、AMEDによる委託研究*に基づいた大阪大学微生物病研究所(塩田達雄教授)とアークレイ株式会社(代表取締役 八尾行俊)との共同研究の成果であるデングウイルスの4つの血清型を識別する抗体技術を、医療現場で実用化するための研究開発を進めてまいりました。この度、タイ王国のマヒドン大学熱帯医学部との協力により、デングウイルスの血清型を識別する抗原検査キットの臨床試験を完了し、同国の食品医薬品局から「VisCheck(TM) Dengue NS1 Rapid Antigen Serotyping Test」という製品名で体外診断薬の登録を受けたことをご報告いたします。
*AMEDによる委託研究は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構の委託事業「感染症研究国際展開戦略プログラム-大阪大学タイ感染症共同研究拠点の戦略的新展開」(2015-2019年度)、および「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)-日本・タイ感染症共同研究拠点における新興・再興感染症の基礎研究の推進」(2020ー2024年度)に基づき実施されました。
デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、熱帯・亜熱帯地域を中心に毎年約3.9億人が感染し、そのうち約9,600万人が発症、約2万人が死亡していると推定されています。また、近年の地球温暖化の影響でデング熱の流行範囲が拡大し、日本国内でも感染報告が増加しています。
デングウイルスには4つの血清型が存在し、初回感染では軽症で済むことが多いものの、異なる血清型への再感染により重症化リスクが大幅に高まります。重症化するとデング出血熱やデングショック症候群に至り、最悪の場合、命に関わることもあります。
これまでタイ国内の医療施設では、感染初期の患者血液をリアルタイムPCRで解析し、デングウイルスの4つの血清型を特定して重症化リスクに備えてきましたが、PCR解析は時間と費用がかかるという課題がありました。一方、ビズジーンが開発した抗原検査キットは、患者の血清中に含まれるNS1蛋白質(非構造蛋白質)の構造を厳密に識別し、高精度に4つの血清型を15分以内に判定できます。また、解析費用も従来の約5分の1に抑えられるため、幅広い医療機関での活用が期待されます。
本診断技術を用いることで、感染者の血清型を特定し、重症化リスクを正確に予測することが可能となり、個々の患者に応じた迅速かつ適切な治療の実施が期待されます。また、地域の感染動向のモニタリングによる公衆衛生対策の強化に加え、血清型別データを活用した抗体治療薬や予防ワクチンの開発にも役立ちます。
2025年1月からはタイ国内の医療機関向けに販売を開始し、その後、ASEAN諸国への展開を進めていく予定です。共栄産業株式会社(代表取締役 伊牟田直人)の協力のもと、生産体制の整備と効率的なスケールアップを進めています。
<株式会社ビズジーンについて>
2018年に設立されたビズジーン(VisGene, Ltd.)は、大阪大学・産業科学研究所発の研究開発型ベンチャー企業です。ウイルスや細菌感染症の迅速検査技術、疾患リスクに関連する遺伝子解析技術、女性のライフステージに寄り添うセルフケア製品など、多様な社会課題に対応する技術開発を行っています。遺伝子を見える化(ミル)し、リスクとベネフィットを知る(シル)ことで、人々の生活をより良く変える(カエル)ことを目指し、健康と安心を提供する挑戦を続けています。
商号 :株式会社ビズジーン
代表者:代表取締役 開發 邦宏
所在地:大阪府箕面市今宮3丁目23番15号
電話 :06-4864-4566(代表)
設立 :2018年4月2日
従業員数:8名 (2024年4月2日現在)
事業内容:感染症診断キット、ヘルスケア関連商品、フェムテック商品、化粧品の開発・製造・販売、受託解析(抗ウイルス、抗菌試験、遺伝子解析)など。
<アークレイ株式会社について>
1960年創業のアークレイは、糖尿病検査のパイオニア企業として、1970年に世界で初めて簡易型血糖測定器の開発に成功しました。その後もHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー※)の測定を自動化した世界初の装置を開発するなど、40年以上にわたり、糖尿病療養とその指導にあたる医療現場へのサポート、患者さまのQOL向上に尽力しています。さらに、糖尿病に関する知識や糖尿病をとりまく環境への理解促進に努めるなど啓発活動も行っています。現在、世界18ヵ国52ヵ所の事業所を展開し、100以上の国や地域へ製品をお届けしています。※ 過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカー。赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成されます。
商号 :アークレイ株式会社
代表者:代表取締役 八尾 行俊
所在地:京都市上京区岩栖院町59 擁翠園内
電話 :050-5830-1000(代表)
創立 :1960年6月10日
設立 :1963年9月26日
従業員数:2,323名 (2023年11月1日現在)
売上高:611億円 (2023年10月期)
事業内容:臨床検査用の機器・診断薬および検査データ管理システムの研究開発・製造・販売、機能性食品素材の研究開発・販売
<共栄産業株式会社について>
1971年創業の共栄産業株式会社は、合成樹脂製工業部品の射出成型および金型製造を行っており、自動車関連品のほか、遊戯機器関連部品などを製造してきました。近年では、防虫関連部品の製造のほか、バイオ分野の高度化設備を導入して医療関係の製品も製造しています。
商号 :共栄産業株式会社
代表者:代表取締役 伊牟田 直人
所在地:大阪府交野市幾野6-45-1
電話 :072-891-8001(代表)
設立 :1971年11月25日
従業員数:47名 (2024年4月現在)
売上高:12億円 (2023年12月期)
事業内容:プラスチック製品の製造と販売
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15分でデング熱重症化リスクを判別!次世代診断キットがタイで実用化へ
●商品概要:デングウイルスに感染した患者の血液検体(血清)から、ウイルスの非構造蛋白質であるNS1蛋白質の血清型を識別できるキット。左奥はキットを梱包する箱、左手前は検査用のカセット。右奥は抗原検査キット、右手前は展開液を充填したボトル。
株式会社ビズジーン(代表取締役 開發邦宏)は、AMEDによる委託研究*に基づいた大阪大学微生物病研究所(塩田達雄教授)とアークレイ株式会社(代表取締役 八尾行俊)との共同研究の成果であるデングウイルスの4つの血清型を識別する抗体技術を、医療現場で実用化するための研究開発を進めてまいりました。この度、タイ王国のマヒドン大学熱帯医学部との協力により、デングウイルスの血清型を識別する抗原検査キットの臨床試験を完了し、同国の食品医薬品局から「VisCheck(TM) Dengue NS1 Rapid Antigen Serotyping Test」という製品名で体外診断薬の登録を受けたことをご報告いたします。
*AMEDによる委託研究は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構の委託事業「感染症研究国際展開戦略プログラム-大阪大学タイ感染症共同研究拠点の戦略的新展開」(2015-2019年度)、および「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)-日本・タイ感染症共同研究拠点における新興・再興感染症の基礎研究の推進」(2020ー2024年度)に基づき実施されました。
デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、熱帯・亜熱帯地域を中心に毎年約3.9億人が感染し、そのうち約9,600万人が発症、約2万人が死亡していると推定されています。また、近年の地球温暖化の影響でデング熱の流行範囲が拡大し、日本国内でも感染報告が増加しています。
デングウイルスには4つの血清型が存在し、初回感染では軽症で済むことが多いものの、異なる血清型への再感染により重症化リスクが大幅に高まります。重症化するとデング出血熱やデングショック症候群に至り、最悪の場合、命に関わることもあります。
これまでタイ国内の医療施設では、感染初期の患者血液をリアルタイムPCRで解析し、デングウイルスの4つの血清型を特定して重症化リスクに備えてきましたが、PCR解析は時間と費用がかかるという課題がありました。一方、ビズジーンが開発した抗原検査キットは、患者の血清中に含まれるNS1蛋白質(非構造蛋白質)の構造を厳密に識別し、高精度に4つの血清型を15分以内に判定できます。また、解析費用も従来の約5分の1に抑えられるため、幅広い医療機関での活用が期待されます。
本診断技術を用いることで、感染者の血清型を特定し、重症化リスクを正確に予測することが可能となり、個々の患者に応じた迅速かつ適切な治療の実施が期待されます。また、地域の感染動向のモニタリングによる公衆衛生対策の強化に加え、血清型別データを活用した抗体治療薬や予防ワクチンの開発にも役立ちます。
2025年1月からはタイ国内の医療機関向けに販売を開始し、その後、ASEAN諸国への展開を進めていく予定です。共栄産業株式会社(代表取締役 伊牟田直人)の協力のもと、生産体制の整備と効率的なスケールアップを進めています。
<株式会社ビズジーンについて>
2018年に設立されたビズジーン(VisGene, Ltd.)は、大阪大学・産業科学研究所発の研究開発型ベンチャー企業です。ウイルスや細菌感染症の迅速検査技術、疾患リスクに関連する遺伝子解析技術、女性のライフステージに寄り添うセルフケア製品など、多様な社会課題に対応する技術開発を行っています。遺伝子を見える化(ミル)し、リスクとベネフィットを知る(シル)ことで、人々の生活をより良く変える(カエル)ことを目指し、健康と安心を提供する挑戦を続けています。
商号 :株式会社ビズジーン
代表者:代表取締役 開發 邦宏
所在地:大阪府箕面市今宮3丁目23番15号
電話 :06-4864-4566(代表)
設立 :2018年4月2日
従業員数:8名 (2024年4月2日現在)
事業内容:感染症診断キット、ヘルスケア関連商品、フェムテック商品、化粧品の開発・製造・販売、受託解析(抗ウイルス、抗菌試験、遺伝子解析)など。
<アークレイ株式会社について>
1960年創業のアークレイは、糖尿病検査のパイオニア企業として、1970年に世界で初めて簡易型血糖測定器の開発に成功しました。その後もHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー※)の測定を自動化した世界初の装置を開発するなど、40年以上にわたり、糖尿病療養とその指導にあたる医療現場へのサポート、患者さまのQOL向上に尽力しています。さらに、糖尿病に関する知識や糖尿病をとりまく環境への理解促進に努めるなど啓発活動も行っています。現在、世界18ヵ国52ヵ所の事業所を展開し、100以上の国や地域へ製品をお届けしています。※ 過去1~2ヵ月の平均血糖値を反映するマーカー。赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が結びついて生成されます。
商号 :アークレイ株式会社
代表者:代表取締役 八尾 行俊
所在地:京都市上京区岩栖院町59 擁翠園内
電話 :050-5830-1000(代表)
創立 :1960年6月10日
設立 :1963年9月26日
従業員数:2,323名 (2023年11月1日現在)
売上高:611億円 (2023年10月期)
事業内容:臨床検査用の機器・診断薬および検査データ管理システムの研究開発・製造・販売、機能性食品素材の研究開発・販売
<共栄産業株式会社について>
1971年創業の共栄産業株式会社は、合成樹脂製工業部品の射出成型および金型製造を行っており、自動車関連品のほか、遊戯機器関連部品などを製造してきました。近年では、防虫関連部品の製造のほか、バイオ分野の高度化設備を導入して医療関係の製品も製造しています。
商号 :共栄産業株式会社
代表者:代表取締役 伊牟田 直人
所在地:大阪府交野市幾野6-45-1
電話 :072-891-8001(代表)
設立 :1971年11月25日
従業員数:47名 (2024年4月現在)
売上高:12億円 (2023年12月期)
事業内容:プラスチック製品の製造と販売
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(2024/11/19 10:00)
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