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「アスペルギルス」というごくありふれたカビが原因で呼吸困難に陥り、肺や気管支などに重篤な症状をもたらすアスペルギルス症。発見が難しいこともあり、治療が遅れるケースも多い。呼吸器の専門医である池袋大谷クリニック(東京都豊島区)の大谷義夫院長に聞いた。
アスペルギルスは屋内外のどこにでも生息する真菌(カビ)だ。食物発酵に有効なものもある一方、アスペルギルス・フミガートスなどごく一部のものは肺や気管支で増殖して呼吸困難を引き起こし、時には患者を死に至らしめる。
通常カビは梅雨時~夏が繁殖期といわれるが、アスペルギルスは40~50度の高温や湿度50%を切る乾燥した環境でも死滅しない。季節を問わずどこにでも繁殖しており、誰もが日々自然に体内に吸い込んでいるといっても過言ではない。
大谷院長は「アスペルギルスを吸っても健康な人は発症しません。特定の要素がある人に発症するものです」と話す。では、どんな人に感染のリスクが高いのだろうか。
(2017/07/01 12:44)
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