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本講座は、長崎大学と株式会社SCREENホールディングスが共同研究を行い、開発を進めている移植用臓器の生体外常温灌流保存システムの臨床導入を目指し、2022年10月に開設されました。前臨床試験を通じて安全な臓器灌流システムを開発し、臨床研究へと進めていくことを目的としています。
臓器灌流システムとは、これまでの基準では移植が難しいと考えられてきたドナー臓器に対して、生体を模した装置で灌流保存し、臓器機能の改善を図り、その評価を実施した上で移植するというものです。
11月1日、株式会社SCREENホールディングスとの「臓器灌流システムの臨床導入を目指した共同研究講座開設」に関するオンライン共同記者会見を開催しました。
記者会見では、12社の報道機関が参加し、本学からは医歯薬学総合研究科移植・消化器外科江口教授、この度開設された共同研究講座先端技術展開外科学講座 曽山准教授、SCREENホールディングスからは吉岡役員が出席しました。
江口教授、曽山准教授は講座説明において「機械灌流システムによる臓器の改善や機能評価が確立されることで、より多くの患者さんが臓器移植を受けられるようになることが期待される。」と説明しました。
本講座の開設により、欧米より臓器提供数の少ない日本において臓器移植の発展に貢献することが期待されます。(了)
(2022/12/16 16:22)
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