治療・予防

【増えるオストメイト第2回】若い世代で集まるグループを=仕事や結婚などの悩みを共有

 進学や就職、恋愛、結婚、出産など、若い世代のオストメイトにとって将来の不安は大きい。日本オストミー協会(東京都葛飾区)には、若い人に向けて情報を発信し、交流会などを企画する「20/40(にいまるよんまる)フォーカスグループ」があり、59歳以下のオストメイトが集まって活動している。リーダーを務める関口陽介さん(29)に聞いた。

 ◇40歳未満は2%弱

 オストメイトとは、大腸がんやぼうこうがん、炎症性の腸疾患などの手術により、腹部に便や尿の排せつ口となるストーマ(人工肛門、人工ぼうこう)を着けている人のこと。同協会の調査では、オストメイトの平均年齢は71.1歳。60歳以上が全体の約90%を占め、40歳未満は1.6%にとどまる。

 関口さんは、同グループ創設の理由について「病院や患者会が主催する交流会は参加者の年齢が高く、若い世代特有の問題について相談したり、共感を得られたりする機会が非常に少ないのです」と説明する。

 同グループの交流会では、悩みを同世代の人と集団で共有できる。普段は気になる排せつ時の音も、会ではあまり気にする必要がないので、参加者の表情が和らぐのが分かるという。

 ◇悩み共有できる場に

 「若い人の話題に上るのは、これからの人生で避けることができない仕事や恋愛、結婚の悩みです」と話す関口さんは、大学在学中に横紋筋肉腫という小児がんを発症し、人工肛門と人工ぼうこうの両方を持つ。

 昨春に周囲の理解を得て就職したが、働き方やストーマとの付き合い方に参考書のようなものがあるわけではなく、若い人への情報量も少ないため常に不安があるという。

 特に恋愛や結婚においては、オストメイトであることを告げるかどうかは悩ましい問題だ。単にオストメイトであるというだけではなく、病気が再発する恐れがあることなど、理解を得るのが難しいのではないかと不安を感じる人が多い。

 「それでも職場復帰された方や、結婚して子どもに恵まれた方は少なくありません。そうした体験談を聞くことで、若いオストメイトが1人で悩まず、少しでも生きやすくなるような場を提供したい」と、関口さんは話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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