治療・予防

【増えるオストメイト第1回】ストーマによる生活制限はなし=災害への備えや体形変化に注意

 最近、商業施設や高速道路のサービスエリアなどで、ストーマ(人工肛門や人工ぼうこう)を装着した人(オストメイト)も使いやすように設計されたバリアフリーのトイレが増えている。普及の背景には、大腸がんの増加と障害者への社会の理解がある。大阪市立総合医療センター消化器センター(大阪市)の西口幸雄(にしぐち・ゆきお)部長に聞いた。

 ◇15万人に増加

 ストーマには人工肛門の消化器ストーマと、人工ぼうこうの尿路ストーマがある。直腸がんや骨盤内のがん、炎症性腸疾患、ぼうこうがんの手術などで通常の排せつ機能が損なわれる場合に設けられ、腸や尿管、あるいは尿管を縫い付けた腸を腹壁の外に出して排せつ口を作る。

 内閣府の2013年版障害者白書によると、国内の18歳以上のオストメイトは約13万5千人。西口部長は「大腸がんの増加に伴い治療の一環として一時的なストーマ造設者も増えているので、現在では15万人ほどと考えられます」と言う。

 ストーマでの排せつは自分の意思でコントロールできない。そのため、排せつ物を受け止める袋をストーマに着け、たまったらトイレに捨てるという作業が必須となる。袋には消臭剤が含まれ、たまっている排せつ物が臭う心配はないという。

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