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不妊症の原因をめぐり、睾丸(こうがん)内にある精子の形成に関与する二つのタンパク質がペアを形成できるかどうかが受精可能な精子を作るカギとなることを、順天堂大学大学院の荒木慶彦先任准教授らの研究グループがマウスを使った実験で解明し、医学誌で報告した。
同研究グループは、原因不明の不妊のメカニズムを明らかにするため、マウスを使って睾丸内のTEX101とLy6kという二つのタンパク質の互いの影響を検証した。
TEX101を壊したマウスを作製したところ、Ly6kは細胞内に安定してとどまることができず、すぐに分解されてしまった。一方、TEX101、Ly6kがともに存在する細胞では、片方の働きを阻害すると、もう一方も激減することが分かった。
同研究グループは「このタンパク質は単独で機能しているのではなく、ペアを保つことが、正常な精子機能にとって重要なようだ。今回の結果は、全不妊症の3分の1を占める原因不明の不妊について、その一端を解明する手掛かりになるだろう」としている。(メディカルトリビューン=時事)
(2016/10/31 16:08)
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