受精

 卵管膨大部までたどり着いた200個程度の精子は卵子の表面に集まりますが、卵子の周囲にある透明帯は精子にとって大きなハードルです。成熟した精子は頭部に大きなキャップ(先体)がついていて、その中にはたんぱく質を分解する酵素が入っています。精子の頭部は透明帯に接すると先体反応を起こしてキャップをくずし、中の酵素で透明帯のたんぱく質を分解しながら通過していきます。無事に通過できた1個の精子の頭部が卵子の細胞膜と接触すると、精子と卵子の細胞膜は癒合し、精子頭部にあった核が卵子の細胞内に入ります。そして精子の核と卵子の核が癒合(ゆごう)し、受精が成立します。この時点で男女の性別は決定するわけです。なお、精子と卵子の細胞膜が接触した瞬間に透明帯は変化して、ほかの精子が透明帯を通過するのを防ぎます。