「大麻グミ」に含まれる大麻の有害成分に似た合成化合物「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」が2日、医薬品医療機器法に基づき規制対象となった。同成分を含む製品の所持や使用は禁止され、違反すれば3年以下の懲役や300万円以下の罰金などが科される。
 HHCHは、大麻の有害成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」と似た構造を持ち、幻覚作用などを生じさせる可能性がある。厚生労働省はTHCと似た合成化合物を同法の指定薬物としてきたが、化学構造の一部を変えたHHCHは規制対象外だった。
 大麻グミを食べた人が病院に搬送されるなど、体調不良を訴えるケースが相次いだことを受け、厚労省の麻薬取締部が11月17日以降、東京や大阪、名古屋の販売店を立ち入り検査した。その結果、都内の1店舗の製品からHHCHが検出。同省は専門部会を開き、同22日に指定薬物に追加した。 (C)時事通信社