「大麻グミ」を食べた人の健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省の専門部会は21日、大麻の有害成分に似た合成化合物「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」を医薬品医療機器法の指定薬物に追加することを了承した。22日に指定薬物に追加され、12月2日から規制対象となる。
 規制後は所持や使用、流通が禁止され、違反すれば3年以下の懲役や300万円以下の罰金などが科される。同省は類似成分を含んだ製品の流通を想定し、HHCHと構造が似た物質を一括で規制する包括指定も検討している。
 HHCHは、法律で規制されている大麻草の有害成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」と構造が似ており、幻覚作用などを生じさせる可能性がある。同省はこれまでTHCと似た合成化合物を指定薬物としてきたが、化学構造の一部を変えたHHCHは規制対象外だった。 (C)時事通信社