アルコール精神病〔あるこーるせいしんびょう〕

 依存症が続いた場合に生じてくる精神障害です。配偶者が浮気をしていると信じ込むアルコール嫉妬妄想、幻聴や被害妄想がみられるアルコール幻覚症、健忘、作話(作り話をする)、失見当(時間や場所がわからなくなる)がみられるウェルニッケ・コルサコフ症候群などがあります。
 また、アルコール精神病に分類するかどうかの議論はありますが、アルコール性認知症と呼ばれる認知症の症状がみられる状態になることもあります。
 統合失調症、双極性障害(気分障害)、神経症性障害にアルコール依存症が併発する場合が多いのも見のがせません。

(執筆・監修:高知大学 名誉教授/社会医療法人北斗会 さわ病院 精神科 井上 新平)
医師を探す