アルコール離脱症候群〔あるこーるりだつしょうこうぐん〕 家庭の医学

 身体依存ができあがった場合に生じる状態です。酒をやめたあと半日から数日ころより手のふるえ、発汗、不安、いらいら、全身けいれん、幻覚などが出現します。幻覚では小さな虫などがいっぱい見える小虫症と呼ばれる症状が特徴的です。興奮が強くて入院を要することもありますが、1週間程度で症状はなくなります。本人は、その間の記憶があまり残っていません。

(執筆・監修:高知大学 名誉教授/社会医療法人北斗会 さわ病院 精神科 井上 新平)
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