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【発達障害113名に調査】感覚過敏はある?最も困っているもの1位は「聴覚過敏」

株式会社manaby
最も困っている感覚過敏、第1位は「聴覚」2位「触覚・嗅覚」3位「視覚」という結果に。また具体的なエピソードを調査しました。

障害や福祉サービスに関する情報サイト「マナポッケ(https://mana-pocket.com/)」を運営する株式 会社manaby(本社:仙台市、代表取締役社長:岡崎衛)は、発達障害(ADHD・ASD・LD)の方を対象に「感覚過敏」に関するアンケート調査を実施しました。 ▼本記事 発達障害113名に聞いた!感覚過敏はありますか?【最後に対処法も公開】 https://mana-pocket.com/post-11776/



調査背景


株式会社manabyは、就労移行支援をはじめとした障害福祉事業を展開しております。
障害に関する理解を深め、その影響や特性についてより詳しく把握することを目的に、今回発達障害の方を対象に感覚過敏に関する調査を行いました。
調査結果まとめ


1.発達障害の方の約8割が感覚過敏を感じている
2.最も困っている方が多いのは「聴覚過敏」
3.年齢による症状の変化は個人差あり
約8割が感覚過敏があると回答!



■感覚過敏だと感じることはありますか?
はい  97票(85.8%)
いいえ 16票(14.2%)

発達障害の特性の1つとして「感覚過敏」がありますが、今回の調査では約8割の方が感覚過敏だと感じていると答えました。

最も困っている感覚過敏 第1位「聴覚」



■ 最も困っているものはなんですか?
1位:聴覚(特定の音やにぎやかな場所が苦手)49票(43.4%)
2位:触覚(特定の感触が触られるのが苦手)10票(8.8%)
2位:嗅覚(特定の匂いが苦手)10票(8.8%)
3位:視覚(強い光や特定の色が苦手)9票(8.0%)
4位:平行感覚(乗り物酔いしやすい)8票(7.1%)
5位:温度(極端に暑がり・寒がり、寒暖差に弱い)6票( 5.3%)
6位:味覚(特定の味や食感が苦手・偏食) 2票(1.8%)
7位:痛み(極端に痛みを感じやすい・気づかない)2票(1.8%)
感覚過敏はない 15票(13.3%)
その他 2票(1.8%)

「聴覚」の過敏が困っている感覚過敏1位という結果に。続いて「触覚」と「嗅覚」の過敏が8.8%でした。「聴覚」の過敏で困っている方が圧倒的に多いことがわかりました。集まったコメントを紹介します。

1位「聴覚」に関するコメント


・コロナ禍以降感染防止のため職場の窓を少し開けているが、近所のビルで改築工事をしている音が仕事中気になってしまいイライラ・貧乏ゆすりなどの行動を自分の意思で制御できなくなった。

・ダンプや大型トラックなどの交通量の多い道が自宅から近いのですが、そんな大型の車が通る際の音の大きさが地響きのように聞こえてくるので、その際には酷いと頭痛になってしまうので困っています。

2位「触覚」に関するコメント


・自分は触覚に関して感覚過敏で、服などのタグが身体に当たるだけで、肌がヒリヒリしてきて痛くなります。そのため、購入した服はまずタグを切ってから着るようにしています。

・実習中や仕事中の何気ない場面で体に触れた時に大きく反応してしまい、迷惑になってしまった街中で誰かに会ったりぶつかった時に大きな声が出てしまうのでいつも警戒してしまい疲れる

2位「嗅覚」に関するコメント


・人の肌のにおいが苦手です。その匂いは街で前を歩く人、電車内の周りの人、人が密室(待合室など)の距離で敏感に察知します。
先日急を要してタクシーに乗ることになり、車内で過呼吸になりかけましたが寒い雨の中、窓を全開してもらい事なきを得ました。

・電車の中や地下鉄の中の密集している時にいろんな臭いが混ざっているのが気持ち悪くなります。空いている時は大丈夫だったりしますが、混んでいる時は本当に具合が悪くなるのでなるべく車で移動するようにしています。

3位「視覚」に関するコメント


・街灯や夜のネオンの光がとても苦手で頭が痛くなったり吐き気が起きたりするので夜出歩くことが苦痛。

・強い光や白い電灯の光が苦手なので、散歩やウォーキングの時に照り返しで目が痛くなってしまったり、蛍光灯が点いている場所(リビング・教室・公共交通機関など)に長時間いると目がかなり疲れてしまうので困っている。

年齢とともに過敏さに変化は?



■年齢とともに過敏さに変化はありましたか?
軽くなった 7票(6.2%)
やや軽くなった 23票(20.4%)
変わらない 31票(27.4%)
やや重くなった 26票(23.0%)
重くなった 12票(10.6%)
感覚過敏はない 14票(12.4%)

「変わらない」が27.4%、「やや重くなった」が23.0%、「やや軽くなった」が20.4%とあまり大きな差は見られない結果となりました。年齢による過敏さの変化には個人差があるようです。

実際にしている対策方法


またこれから感覚過敏とうまく付き合うために実際の対策方法を聞いてみました。

〈聴覚〉
・片方だけBluetoothイヤホンをつけておく。別に音を鳴らさなくても良い。両耳ふさがるのは、プリウスのような車のわずかな音に気づかない可能性があり危険なので片耳がおすすめ。

〈触覚〉
・自分は触覚に関して感覚過敏なので、肌に当たる服は気を付けています。購入した服のタグは切ったり、肌に優しい素材が使われている服を着たりしています。

〈嗅覚〉
・マスクに自分が好きな香りのスプレーなどをして、それを身につけるようにしています。

〈視覚〉
・日差しが強い日は外出時にサングラスを着用する。部屋の照明の明るさを下げたり、色を電球色(オレンジ系の色)に変える。


今回のアンケートでは、発達障害がある多くの方が感覚過敏によって困りごとや悩みを抱えていることがわかりました。集まったコメントからもわかるように症状や内容も人によって様々。ノイズキャンセリングのイヤホンやサングラスなど様々な方法を試しながら自分に合った対処法を見つけていく必要がありそうです。

この記事について


▼本記事
発達障害113名に聞いた!感覚過敏はありますか?【最後に対処法も公開】
https://mana-pocket.com/post-11776/
▼調査概要
調査内容:「感覚過敏」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年1月12日~2024年1月26日
調査人数:113名
対象者 :発達障害(ADHD・ASD・LD)の方
▼アンケート属性
■性別
・男性 54名(47.8%)
・女性 59名(52.2%)
■年代
・20代 27名(23.9%)
・30代 49名(43.4%)
・40代 29名(25.7%)
・50代 8名(7.1%)
〈会社概要〉
社名 :株式会社manaby
本社 :〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30 ディーグランツ仙台ビル5階
代表者 :代表取締役社長 岡崎 衛
設立 :2016年6月
会社HP :https://manaby.co.jp/
〈運営メディア〉
マナポッケ:https://mana-pocket.com/
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