政府は27日、2025年度の公的年金支給額を引き上げる方針を固めた。賃金の上昇を踏まえたもので、プラス改定は3年連続。ただ、将来世代の給付水準を確保するため、今の高齢者の年金額を抑制する「マクロ経済スライド」を発動する見込み。これにより年金の伸びは物価上昇に追い付かず、3年連続で実質的に目減りとなる。
 年金支給額は、直近1年間の物価変動率と過去3年間の賃金変動率を踏まえて毎年度改定される。物価上昇率は2.7%、賃金上昇率は2.3%と見込まれており、25年度の年金は増額となる。来年1月に正式決定する。 (C)時事通信社