医療・医薬・福祉

ジャパン・メディカル・カンパニー社製の医療模型を用いたハンズオンワークショップNeurosurgery hands-on workshop TOKYO 2024が開催

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
The Neurosurgery Hands-on Workshop TOKYO 2024,Showcasing Models by Japan Medical Company, Concluded.












ハンズオンセミナーを主催した講師陣からのコメント


日本大学病院 脳神経外科
大谷 直樹先生



●Neurosurgery hands-on workshop TOKYO 2024
 On-the-job training による初級医師の技術取得が難しくなってきた時代において、いかに若手脳神経外科医師に手術教育を行うかは重要課題です。特に頭蓋底外科技術は見様見真似で習得できるような技術ではなく、手技の修練についてはoff-the-job trainingを徹底して行うことです。トレーニングを通じては、講師や仲間たちとの交流によって単に技術習得だけでなく外科手術の魅力と醍醐味を知り、手術への研鑽意欲を高く継続的に維持されることも期待します。外科手術に対する倫理観や手術をより安全に効率よく習得する『安全な基本手技の習得』と『3D解剖の理解』といった素養を身に着けることができるのもハンズオンの魅力です。
 ハンズオン成功の三要素は
- 設備の整ったラボ(メドトロニックイノベーションセンター)
- 使用する道具(株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのKEZLEX 3Dmodel)
- 教育への熱意がある熟練した講師陣

が揃うことです。
 参加した受講生にとって国内外で脳神経外科学を牽引している4名の先生方に直接指導を受けられる貴重な経験となった今回のハンズオン東京2024は、ACNS(アジア脳神経外科コングレス)とEANS(欧州脳神経外科学会)によるEANS2024 Sofia Congressとしてブルガリア(ソフィア)で行われたハンズオンのプレセミナーとして東京での開催でした。日本の繊細な物作りや技術トレーニングが国内外で脳外科医学の発展に寄与しています。

In the era when it has become difficult for beginner doctors to acquire surgical skills through on-the-job training, it is very important to provide surgical education to young neurosurgeons. In particular, skull base surgery is not a technique that can be learned by imitating what you see, and it is important to thoroughly practice off-the-job training for manual techniques. Through the training, we hope that students will not only acquire skills but also learn about the charm and thrill of surgery by interacting with instructors and colleagues, and that they will continue to be highly motivated to learn about skull base surgery. Another attraction of hands-on training is that you can acquire a sense of ethics for surgery, "learning safe basic procedures" and "understanding 3D anatomy" to learn surgery more safely and efficiently. The three elements of hands-on success are "a well-equipped laboratory (Medtronic Innovation Center), tools to be used (KEZLEX 3Dmodel from Japan Medical Company Co., Ltd.), and skilled instructors with a passion for education. “Hands-On Tokyo 2024” on this time was a valuable experience for the participants, as they were able to receive direct guidance from four leading doctors in neurosurgery in Japan and overseas.
It was organized and held in Tokyo as a hands-on pre-seminar followed by ACNS (Asian Congress of Neurosurgery) and EANS (European Neurosurgical Association) EANS2024 in Bulgaria, Sofia. Japan's delicate manufacturing and technical surgical training are contributing to the development of brain surgery in Japan and overseas.



国際医療福祉大学成田病院 脳神経外科
菅原 貴志先生



●ハンズオンに欠かせない立体精密医療模型
 頭蓋底手術手技の習得は、アメリカを含めた海外では解剖体を用いた手術トレーニング(CST)により行われる国が多くあります。しかしながら、法律の制約や文化の違いによりCST開催が困難な国もあり日本もその一つになります。近年、日本でもCSTの開催が可能になりつつありますが、欧米に比べると若手医師へのチャンスは圧倒的に少ないのが現状です。そのような現状では、今回開催されたようなモデルを用いたハンズオン手術トレーニングは、若手医師に対するトレーニングの場として非常に有意義で、重要であると考えております。
 最近ではモデルの進化も著しく、解剖構造の正確さはもちろんのこと、骨削除や硬膜剥離の感触が実際の手術と非常に類似しており、また、神経や硬膜などの構造ごとに色分けするなどの工夫により、むしろ解剖体よりも解剖の理解を深めやすいというメリットがあります。今回御参加いただいた若手脳神経外科医の会場での目の輝きは目を見張るものがあり、さらなる多くの頭蓋底外科医を志す若手脳神経外科医に、是非ともこのハンズオンに参加いただき、立体的な解剖の理解をより深め自信をもって手術に臨めるようになっていただけることを願っております。



東京慈恵会医科大学病院 脳神経外科
渡邉 健太郎先生



●頭蓋底外科における早期技術教育の意義
 人工骨モデルを使用したドライラボでの脳神経外科、特に頭蓋底手術の早期教育は、医療従事者にとって非常に重要です。これにより、学生や若手医師は、実際の手術を行う前に、安全な環境で手技を習得することができます。人工骨モデルは、実際の解剖学的構造に基づいており、触覚や視覚を通じて立体的な理解を深めるのに役立ちます。
 早期教育によって、手術の基本的な技術や器具の使い方、手術の流れをしっかりと学ぶことができるため、臨床現場での自信を高めることができます。また、シミュレーションを通じて、予測される合併症や緊急時の対応策を事前に体験することができ、実際の手術に対する準備が整います。
 さらに、チーム医療の重要性も学ぶことができ、他の専門職との連携やコミュニケーションスキルを向上させることが期待されます。これにより、患者に対してより安全で効果的な医療を提供することが可能となります。したがって、人工骨モデルを活用したドライラボでの教育は、脳神経外科医の質を向上させるために欠かせないものと言えると思います。



埼玉医科大学総合医療センター 脳神経外科
長谷川 洋敬先生



●経鼻内視鏡ハンズオントレーニング
 脳神経外科医にとって「顕微鏡開頭手術」は代表的な手技であり、多くの若手医師がまず学びたいと熱望するものです。この手術は比較的多くの機会があり、各施設には少なくとも一人は精通した脳神経外科医がいると言えるでしょう。一方で、間脳下垂体腫瘍や頭蓋底腫瘍など、より高度な病変に挑むには神経内視鏡技術が不可欠です。ところが現状では、内視鏡手術に熟達した脳神経外科医はまだ少なく、トレーニング機会も限られています。
 この技術習得の促進に際し、頭蓋骨モデルを用いたハンズオントレーニングは解剖学的ランドマークや手技を実臨床に近い形で安全かつ効率的に学べるため、若手医師にとって非常に有益であると実感しています。また、実際の患者を使用しないため、倫理的・法的な制約に囚われないばかりか、開催場所に関しての制約も少ないという大きなメリットもあります。今後このようなモデルハンズオンコースが更に充実し、本邦におけるオフ・ザ・ジョブ・トレーニングの中核をなすものと確信しています。



帝京大学医学部附属病院 脳神経外科
後藤 芳明先生



●経鼻内視鏡における早期技術教育導入の意義
 経鼻内視鏡手術は、しばしば限られた施設に症例が集約され、内視鏡画面を見ながら専用の器具を使用するモニター手術は、若手医師にとって敷居が高く感じられるかもしれません。しかし、画像技術の進歩により、開頭手術でも顕微鏡手術から外視鏡(+内視鏡)手術へと移行しつつあり、若手医師にとって外視鏡+内視鏡手術は必須の技術となるでしょう。
 頭部モデルを用いたハンズオントレーニングは、若手医師が勤務先を問わず技術と知識を習得する大きな助けとなります。また、この機会にエキスパートと繋がることで、今後の手術見学や国内留学などの機会を得る基盤となり、若手医師が自身の専門分野を選択する際の有用なツールとなります。早期に経鼻内視鏡手術の技術を習得することで、外科医としての治療選択肢が増え、患者さんの苦痛軽減に大いに貢献するでしょう。このような機会が増え、若手医師が早い段階で経鼻内視鏡手術の技術を習得することで、日本における経鼻頭蓋底手術の未来は明るいものとなることを期待しています。
KEZLEXについて
 株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーが開発・製造・販売する精密医療模型(KEZLEX)は人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現しています。過去30年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の先生方と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。医師の経験と3Dプリンティングをベースにする当社のモノづくりのノウハウが組み合わされたモデルです。国内外のハンズオンセミナーや、術前・術野でのシミュレーションなど、幅広い用途で利用されています。アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジアなど、世界50ヵ国以上での導入経験を有しています。
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株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて



 ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。
 立体精密医療模型「KEZLEX(ケズレックス)」および赤ちゃんの“頭のゆがみ“を矯正するヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」「Qurum (クルム)」「Aimet(アイメット)」の開発、製造、販売を行っております。未来を想像し創造するという志とテクノロジーによって「世界にまだない、選択肢をつくる。」ことを目指しています。

■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設立:2018年5月
■代表取締役CEO:大野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp

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https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445

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TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp
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