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女性医師採用をどう考える?受け入れ制度や活躍事例から見る実態調査<医療機関248件が回答>

株式会社メディカルリソース
回答があった医療機関の8割が積極姿勢を示す一方で、女性医師を積極的に採用するための制度整備や働き方の課題も浮き彫りに




医療総合人材サービスの株式会社メディカルリソース(東京都港区、代表取締役社長:小林信幸)は、運営する医師の転職・求人サイトである「ドクタービジョン」において、「女性医師採用に関するアンケート」を医療機関へ実施し、248施設(病院:158件 クリニック:90件)より回答を得ました(調査期間:2024年8月20日~8月30日)。 

【調査背景】
医師国家試験の女性合格率増加、医師の働き方改革などの世情や、医師不足といった課題など、医療業界を取り巻く環境は日々変化しています。女性医師の活躍は、様々な課題の解決に繋がるのではという考えのもと、まず初めに現状の把握をすべく、4,068施設の医療機関を対象とした『女性医師採用の実態について』アンケートを実施いたしました。                                                                                                                                                                                                                                                                     

【調査結果サマリー】
◆女性医師採用の実施状況について
・80.2%の医療機関が女性医師採用に積極的である
・女性医師採用に積極的ではない医療機関のうち53.1%が「今後女性医師を積極的に採用したい」と回答
・女性医師を積極的に採用するための制度があると回答があった医療機関のうち60.4%が「時短制度」を整備

◆女性医師採用に対する懸念点や困った事例
・48.8%の医療機関が「急な欠勤や早退」が懸念点だと考えている
・女性医師採用後実際に困った事例は「特になし」が69.8%

◆女性医師の活躍事例
・29.0%の医療機関で「男女で活躍事例に差は無い」と回答
・38.7%の医療機関は「女性医師の診察を希望」、あるいは「女性医師の応対などが良い」という患者さんの声を挙げている

【調査結果】
1.80.2%の医療機関が女性医師採用に対して積極的
Q1-1.女性医師の採用を積極的に行っているか



アンケートに回答した全248件の医療機関のうち80.2%が「女性医師採用に積極的」と回答しました。
「女性医師採用に積極的」と回答した医療機関の病院とクリニックの内訳は、病院 61.8%、クリニック 38.2%です。
Q1-2.女性医師の採用を積極的に行っていない場合、今後は積極的に採用を行いたいか



Q1-1.で「現在女性医師の採用を積極的に行っていない」と回答した医療機関のうち、53.1%が「今後女性医師の採用を積極的に行いたい」と回答しました。
特に健診業務を取り扱う医療機関からは、婦人科検診や大腸内視鏡検査などで女性の患者さんから女性医師の要望が多いことを背景に、そうしたニーズに応えていきたいという回答もありました。

2.64.9%の医療機関が「女性医師を積極的に採用するための制度がある、もしくは整備予定」
Q2-1.女性医師を積極的に採用するための制度はあるか



64.9%の医療機関が「女性医師を積極的に採用するための制度がある、もしくは整備予定」と回答しました。また、「女性医師を積極的に採用するための制度がある」と回答した139件の医療機関に対し、どのような制度を整備しているかについて調査をしました。(複数回答可)

Q2-2.女性医師を積極的に採用するための制度があると回答した医療機関はどのような制度を整備しているか(複数回答可)



「女性医師を積極的に採用するための制度がある」と回答した医療機関のうち84件(60.4%)が「時短制度」を設けています。また59件(42.4%)が「院内保育等」を整備しているという結果になりました。院内保育所は職員数が多い病院で設置されていることがほとんどですが、アンケートに回答したクリニックでは企業主導型保育園を運営している事例もありました。

3.48.8%の医療機関が「急な欠勤や早退」に対して懸念あり
Q3.女性医師を採用する際の懸念点は何か(上位3項目まで複数回答可)



Q1-1.の通り、80.2%の医療機関が「女性医師採用に積極的」と回答していますが、Q3.の女性医師を採用する際の懸念点では、「急な欠勤や早退」の回答が121件ありました。
急な欠勤や早退が発生した場合、医師という職業柄代替が難しく急遽休診になることもあります。急な欠勤の可能性があるのは女性医師に限りませんが、子どもの体調不良などで頻繁に欠勤や早退が発生するとフォローしきれないという意見がありました。その他には、配偶者の転勤や転居に伴う退職が男性医師よりも発生しやすいという懸念もあるようです。

4.女性医師採用後に困った事例は「特になし」が69.8%
Q4. 女性医師を採用して困った事例はあるか(複数回答可)



Q3.の通り、121件の医療機関が「女性医師の急な欠勤や早退が懸念」と回答していたのに対し、Q4.に回答した医療機関の69.8%(173件)が、実際に女性医師を採用して困った事例は「特になし」と答えています。

5.29.0%の医療機関が「男女で活躍事例に差がない」という回答
Q5. 実際に女性医師が活躍している事例はあるか(複数回答可)



女性医師が活躍した事例については、72件(29.0%)の医療機関が「男女で差がない」という回答でした。Q1-1.で「女性医師の採用を積極的に行っていない」と回答した医療機関の中にも「女性医師の採用に消極的なのではなく、男女問わず積極的に採用している」との回答もありました。
また、96件(38.7%)の医療機関は女性医師を希望する、あるいは対応などを評価する患者さんの声を挙げています。

【まとめ】
今回の調査で、「女性医師採用を積極的に行っている」あるいは「今後積極的に採用したい」と回答した医療機関が多いことが判明し、女性医師採用への関心の高さがうかがえました。
一方、女性医師を受け入れる体制は時短制度や院内保育設置などに止まり、未だ体制や仕組みが整備されていないとも考えられます。
医療費増加に伴う構造改革が叫ばれる医療現場においては、医師の働き方改革や育児・介護休業法改正に沿った柔軟な対応が求められます。加速する医療業界の変化の中で持続可能な医療を提供するため、女性医師をはじめとした潜在医師層の雇用が重要課題と言えるのではないでしょうか。

【調査概要】
■調査期間:2024年8月20日~8月30日
■対象 : 全国の医療機関4,068施設
■回答数 : 医療機関 248施設


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<株式会社メディカルリソース 会社概要>
所在地:〒108-0014 東京都港区芝5-33-11 田町タワー8階
設 立:2000年2月
代表者:代表取締役社長 小林 信幸
https://www.medical-res.co.jp/

事業内容:
【医師事業】
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URL:https://www.doctor-vision.com/

【ヘルスケア事業】
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