【入居のきっかけ編】LIFULL 介護が「介護施設入居実態調査 2025」を発表
株式会社LIFULL
入居のきっかけで最も多いのは「入院して自宅に戻ることが困難」。要介護2までの軽介護度が過半数を超える
事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人)が運営する業界最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」は、介護に関するテーマへの注目が集まる2025年に際して、「介護施設入居実態調査 2025」を実施しました。
本リリースでは、介護施設の入居に関わる「入居のきっかけ」に関する調査結果について発表します。
■ 調査の背景
2025年は「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者になり、社会の高齢化が一段と加速する年であることから、介護サービスへのニーズがますます高まることが予測されます。
その一方で、2024年4月に行われた介護報酬の改定により、介護が必要な方の自宅での暮らしを支える訪問介護事業は大きな打撃を受けているため、要介護状態になった場合に介護施設へ入居する流れが今後は強まっていくと考えられます。併せて、高齢者の生活スタイルや嗜好の多様化に伴い、介護施設も多様化に向かっていくと予想されます。
上記のような、介護に関連したテーマへの注目が予想されることから、LIFULL 介護では直近1年以内に介護施設、高齢者住宅(※)に入居した家族、親族がいる人1,873名を対象に「介護施設入居実態調査 2025」を実施しました。
※介護施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院
■ 調査結果サマリー
・老人ホームに入居するきっかけで最も多いのは「入院して自宅復帰が難しかった」
・入居前の自宅での介護期間は1年未満が半数近くに上る。介護期間が全くない状態で老人ホームに入る人も1割
・入居時の要介護度は比較的軽度で、特養の入居基準に満たない介護度が67.8%。軽介護度で入居する傾向は年々強くなっている
・自立(介護認定なし)で老人ホームに入居するきっかけの最多は「一人暮らしの継続が困難」
■調査結果
老人ホームに入居するきっかけで最も多いのは「入院して自宅復帰が難しかった」
近しい家族、親族が老人ホームに入居した方に、入居のきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「入院して自宅復帰が難しかった」で35.4%でした。次いで「自宅で介護を受けていたが継続が難しくなった」が30.0%、「一人暮らしの継続が難しくなった」が25.4%でした。
LIFULL 介護の過去の調査*でも、入院をきっかけに要介護認定の申請を行ったケースや要介護度が重くなったケースは多く、やはり入院は入居の大きなきっかけとなるようです。
*6割が「急な入院」と回答、退院日が伝えられたのは退院の「数日前」が最多
入居前の自宅での介護期間は1年未満が半数近くに上る。介護期間が全くない状態で老人ホームに入る人も1割
自宅で介護を受けていた期間について尋ねたところ、1年に満たない人が合計で46.8%とおよそ半数いることがわかりました。また、その中には自宅で介護をしていた期間がない人も10.2%いました。「自宅での介護期間がない」には「介護施設から介護施設へ移った」など様々なケースが考えられますが、入居のきっかけに入院が多いことを踏まえると、お元気だった方が急病で倒れ、入院を経て介護施設への入居が必要になるケースも一定数あることが考えられます。
入居時の要介護度は比較的軽度で、特別養護老人ホームの入居基準に満たない介護度が67.8%。軽介護度で入居する傾向は年々強くなっている
近しい家族、親族が初めて老人ホームに入居した時の要介護度と年齢を聞いたところ、年齢のボリュームゾーンは80代で、31.8%でした。要介護度で最も多かったのは要介護2で19.3%となりました。今回の調査では「自立(介護認定なし)」から「要介護2」までを合わせると67.8%となっており、公的な介護施設である特別養護老人ホーム(特養)の入居条件である要介護3以上に満たない方が介護施設入居の過半数を占めていることがわかりました。
また、入居時の要介護度を前回調査と比較すると、要介護2までに入居した人が増えており、介護度が低いうちから入居を必要とする傾向が、より強まっていると考えられます。
自立(介護認定なし)で老人ホームに入居するきっかけの最多は「一人暮らしの継続が困難」
介護認定なしの方に限定して入居のきっかけの内訳を見てみたところ、最も多かったのは「一人暮らしの継続が難しくなった」(27.8%)でした。次いで多かったのは「自宅での介護を受けていたが継続が難しくなった」(24.7%)です。こちらは、介護認定を受けていないものの、移動や買い物、食事などを家族がサポートしていたところ、徐々に支援の度合いが大きくなっていき、認定を受けないまま自宅での生活が難しくなり、介護施設に入居を決めるケースなどが含まれます。さらに「自立状態で生活できたが将来を考えて」も13.8%を占めました。
介護認定がないお元気な状態から急な病気やケガで身体の状態が変わることもありますが、LIFULL 介護に寄せられる入居相談の中には、「日常生活は一人で問題ないものの、何かあったときに不安」という理由で老人ホームを探されるケースもあります。介護認定がない方の入居理由「一人暮らしの継続が難しくなった」「自立状態で生活できたが将来を考えて」にはそうしたケースが含まれていると考えられます。
軽介護度でも入居するケースが増加したことを踏まえると、老人ホームは「自宅で過ごせるギリギリまで頑張ったのちにやむなく入居するもの」から「少しでも不安に感じたらすぐに入居するもの」として変化していく可能性があります。自立の方向けの介護施設が近年続々とオープンしていることも、この流れを裏付けていると言えるでしょう。
■ 「LIFULL 介護」編集長 小菅秀樹(こすげひでき)のコメント
LIFULL 介護編集長 小菅秀樹
老人ホーム入居時の要介護度を調査すると、公的な施設である特別養護老人ホームの入居条件である要介護3以上に満たない方が、施設入居の過半数を占めていることがわかりました。要介護3に満たない場合は民間企業が運営する有料老人ホームが主な選択肢になりますが、軽介護度でも施設に入居する動きが強まっていくことを踏まえると、有料老人ホームは今後様々なニーズに応えられるよう多様化していくことが予測されます。
また、有料老人ホームの多様化は高齢者像の変化からも予測できます。団塊の世代が後期高齢者となった今、高齢者も。インターネットを活用して情報収集を行い、高齢期の暮らしに自分らしさを重視するようになっています。また、核家族化の進行や単身世帯の増加により、一人暮らしに不便を感じる団塊世代が、老人ホームなどの住まいを検討するケースも増えてきました。介護認定がない方の入居のきっかけには、そうした世相が反映されていると考えられます。
老人ホームもこうした需要に応え、元気なうちから入居できる住まいや、介護予防に注力し健康増進をサポートするサービスを備えた施設など、多様化が進んでいます。
■ 調査概要
調査期間:2024年12月13日~2024年12月17日
調査主体:株式会社LIFULL senior
調査対象:直近1年以内に介護施設、高齢者住宅(※)に入居した家族、親族がいる人1873名
※介護施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院
調査方法:インターネット調査
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
■ 株式会社LIFULL senior について
「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決するさまざまな事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」、遺品整理業者検索サービス「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があり、今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大していきます。
■ 株式会社LIFULL senior 概要
会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:
老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営
https://kaigo.homes.co.jp/
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
https://m-ihinseiri.jp/
介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営
https://lp.kaimonoc.jp/
自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営
https://lp-g.kaimonoc.jp/
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/
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入居のきっかけで最も多いのは「入院して自宅に戻ることが困難」。要介護2までの軽介護度が過半数を超える
事業を通して社会課題解決に取り組む株式会社LIFULLのグループ会社である株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人)が運営する業界最大級の老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」は、介護に関するテーマへの注目が集まる2025年に際して、「介護施設入居実態調査 2025」を実施しました。
本リリースでは、介護施設の入居に関わる「入居のきっかけ」に関する調査結果について発表します。
■ 調査の背景
2025年は「団塊の世代」が75歳以上の後期高齢者になり、社会の高齢化が一段と加速する年であることから、介護サービスへのニーズがますます高まることが予測されます。
その一方で、2024年4月に行われた介護報酬の改定により、介護が必要な方の自宅での暮らしを支える訪問介護事業は大きな打撃を受けているため、要介護状態になった場合に介護施設へ入居する流れが今後は強まっていくと考えられます。併せて、高齢者の生活スタイルや嗜好の多様化に伴い、介護施設も多様化に向かっていくと予想されます。
上記のような、介護に関連したテーマへの注目が予想されることから、LIFULL 介護では直近1年以内に介護施設、高齢者住宅(※)に入居した家族、親族がいる人1,873名を対象に「介護施設入居実態調査 2025」を実施しました。
※介護施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院
■ 調査結果サマリー
・老人ホームに入居するきっかけで最も多いのは「入院して自宅復帰が難しかった」
・入居前の自宅での介護期間は1年未満が半数近くに上る。介護期間が全くない状態で老人ホームに入る人も1割
・入居時の要介護度は比較的軽度で、特養の入居基準に満たない介護度が67.8%。軽介護度で入居する傾向は年々強くなっている
・自立(介護認定なし)で老人ホームに入居するきっかけの最多は「一人暮らしの継続が困難」
■調査結果
老人ホームに入居するきっかけで最も多いのは「入院して自宅復帰が難しかった」
近しい家族、親族が老人ホームに入居した方に、入居のきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「入院して自宅復帰が難しかった」で35.4%でした。次いで「自宅で介護を受けていたが継続が難しくなった」が30.0%、「一人暮らしの継続が難しくなった」が25.4%でした。
LIFULL 介護の過去の調査*でも、入院をきっかけに要介護認定の申請を行ったケースや要介護度が重くなったケースは多く、やはり入院は入居の大きなきっかけとなるようです。
*6割が「急な入院」と回答、退院日が伝えられたのは退院の「数日前」が最多
入居前の自宅での介護期間は1年未満が半数近くに上る。介護期間が全くない状態で老人ホームに入る人も1割
自宅で介護を受けていた期間について尋ねたところ、1年に満たない人が合計で46.8%とおよそ半数いることがわかりました。また、その中には自宅で介護をしていた期間がない人も10.2%いました。「自宅での介護期間がない」には「介護施設から介護施設へ移った」など様々なケースが考えられますが、入居のきっかけに入院が多いことを踏まえると、お元気だった方が急病で倒れ、入院を経て介護施設への入居が必要になるケースも一定数あることが考えられます。
入居時の要介護度は比較的軽度で、特別養護老人ホームの入居基準に満たない介護度が67.8%。軽介護度で入居する傾向は年々強くなっている
近しい家族、親族が初めて老人ホームに入居した時の要介護度と年齢を聞いたところ、年齢のボリュームゾーンは80代で、31.8%でした。要介護度で最も多かったのは要介護2で19.3%となりました。今回の調査では「自立(介護認定なし)」から「要介護2」までを合わせると67.8%となっており、公的な介護施設である特別養護老人ホーム(特養)の入居条件である要介護3以上に満たない方が介護施設入居の過半数を占めていることがわかりました。
また、入居時の要介護度を前回調査と比較すると、要介護2までに入居した人が増えており、介護度が低いうちから入居を必要とする傾向が、より強まっていると考えられます。
自立(介護認定なし)で老人ホームに入居するきっかけの最多は「一人暮らしの継続が困難」
介護認定なしの方に限定して入居のきっかけの内訳を見てみたところ、最も多かったのは「一人暮らしの継続が難しくなった」(27.8%)でした。次いで多かったのは「自宅での介護を受けていたが継続が難しくなった」(24.7%)です。こちらは、介護認定を受けていないものの、移動や買い物、食事などを家族がサポートしていたところ、徐々に支援の度合いが大きくなっていき、認定を受けないまま自宅での生活が難しくなり、介護施設に入居を決めるケースなどが含まれます。さらに「自立状態で生活できたが将来を考えて」も13.8%を占めました。
介護認定がないお元気な状態から急な病気やケガで身体の状態が変わることもありますが、LIFULL 介護に寄せられる入居相談の中には、「日常生活は一人で問題ないものの、何かあったときに不安」という理由で老人ホームを探されるケースもあります。介護認定がない方の入居理由「一人暮らしの継続が難しくなった」「自立状態で生活できたが将来を考えて」にはそうしたケースが含まれていると考えられます。
軽介護度でも入居するケースが増加したことを踏まえると、老人ホームは「自宅で過ごせるギリギリまで頑張ったのちにやむなく入居するもの」から「少しでも不安に感じたらすぐに入居するもの」として変化していく可能性があります。自立の方向けの介護施設が近年続々とオープンしていることも、この流れを裏付けていると言えるでしょう。
■ 「LIFULL 介護」編集長 小菅秀樹(こすげひでき)のコメント
LIFULL 介護編集長 小菅秀樹
老人ホーム入居時の要介護度を調査すると、公的な施設である特別養護老人ホームの入居条件である要介護3以上に満たない方が、施設入居の過半数を占めていることがわかりました。要介護3に満たない場合は民間企業が運営する有料老人ホームが主な選択肢になりますが、軽介護度でも施設に入居する動きが強まっていくことを踏まえると、有料老人ホームは今後様々なニーズに応えられるよう多様化していくことが予測されます。
また、有料老人ホームの多様化は高齢者像の変化からも予測できます。団塊の世代が後期高齢者となった今、高齢者も。インターネットを活用して情報収集を行い、高齢期の暮らしに自分らしさを重視するようになっています。また、核家族化の進行や単身世帯の増加により、一人暮らしに不便を感じる団塊世代が、老人ホームなどの住まいを検討するケースも増えてきました。介護認定がない方の入居のきっかけには、そうした世相が反映されていると考えられます。
老人ホームもこうした需要に応え、元気なうちから入居できる住まいや、介護予防に注力し健康増進をサポートするサービスを備えた施設など、多様化が進んでいます。
■ 調査概要
調査期間:2024年12月13日~2024年12月17日
調査主体:株式会社LIFULL senior
調査対象:直近1年以内に介護施設、高齢者住宅(※)に入居した家族、親族がいる人1873名
※介護施設:介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院
調査方法:インターネット調査
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
■ 株式会社LIFULL senior について
「老後の不安をゼロにする」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、超高齢社会の課題を解決するさまざまな事業を展開しています。主な事業として、老人ホーム・介護施設検索サイト「LIFULL 介護」、遺品整理業者検索サービス「みんなの遺品整理」、介護施設向け買い物代行業務支援サービス「買い物コネクト」があり、今後も高齢者や関わる人々が抱える不安や課題に向き合って事業を拡大していきます。
■ 株式会社LIFULL senior 概要
会社名:株式会社LIFULL senior(ライフル シニア)
所在地:東京都千代田区麹町1丁目4−4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:
老人ホーム検索サイト『LIFULL 介護』の運営
https://kaigo.homes.co.jp/
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
https://m-ihinseiri.jp/
介護施設向け買い物代行支援サービス『買い物コネクト』の運営
https://lp.kaimonoc.jp/
自治体向け買い物弱者支援ツール『買い物コネクト』の運営
https://lp-g.kaimonoc.jp/
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護や老後に関する最新情報や体験談を発信するウェブメディア『tayorini』(たよりに)の運営
https://kaigo.homes.co.jp/tayorini/
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(2025/01/16 12:00)
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