治療・予防 2023/10/01 05:00
「子ども用車椅子」への理解を
~病気の子の介助に必要(市立ひらかた病院 谷口昌志部長)~
日本糖尿病協会は7日、「糖尿病」という名称の変更を検討する方針を明らかにした。患者の大半が不快感を抱いていることなどを踏まえたもので、今後1、2年のうちに新たな病名を提案したい考えだ。日本糖尿病学会とも連携し、具体的な検討を進める。
清野裕理事長
都内で同日開いたセミナーで説明した。患者を対象としたインターネットによるアンケート調査(2021年11月8日~22年9月30日実施)によると、回答者1087人の9割が病名に何らかの抵抗感・不快感を持ち、変更を希望する人が8割に上った。「尿」という言葉が持つ負のイメージへの懸念が多かったという。
同協会の清野裕理事長はセミナーの冒頭、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別を生んでいる」と指摘。具体例として「生命保険や住宅ローンに加入できない」「就職が不利になった」「怠け者のような目で見られる」などを挙げた上で、医療従事者やメディアが事態改善に力を注ぐ必要性を強調した。
同協会は糖尿病に対する偏見を払拭(ふっしょく)するため、関連する医療用語の見直しに着手している。「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」、「血糖コントロール」を「血糖マネジメント」に変えたり、「療養指導」などの語句の使用を取りやめたりすることに取り組むとしている。(了)
(2022/11/07 19:31)
【関連記事】治療・予防 2023/10/01 05:00
「子ども用車椅子」への理解を
~病気の子の介助に必要(市立ひらかた病院 谷口昌志部長)~
治療・予防 2023/09/30 05:00
五感の過剰反応「感覚過敏」
~発達障害と関連か(昭和大学発達障害医療研究所 太田晴久所長)~
治療・予防 2023/09/28 05:00
聞こえの衰え、認知症リスク
~加齢性難聴の進行を予防(太田総合病院 欠畑誠治・中耳内視鏡手術センター長)~