研究・論文

ぜんそくは成人でも帯状疱疹の因子に

 子どもの帯状疱疹(ほうしん)発症の危険因子となるぜんそくは成人にも同じく危険を及ぼす、とする調査結果を米国のメイヨー・クリニックのウォン・ヒジョン研究員らのグループが医学誌に発表した。
 小児ぜんそく帯状疱疹のリスクを高めることは報告されていたが、同研究員らは成人でも同様の関係があるかを検討。米ミネソタ州オルムステッド郡の50歳以上男女の帯状疱疹患者371人(平均年齢66・8歳)について、性別や年齢が同じで帯状疱疹にかかったことのない742人と比較した。
 その結果、帯状疱疹の患者グループではぜんそくを併せ持つ人が23%だったのに対し、疱疹のないグループではぜんそくが持病になっている人が15%にとどまった。解析すると、ぜんそくの患者はそうでない人に比べ、帯状疱疹の発症リスクが1・7倍高いという結論が得られたという。(メディカルトリビューン=時事)


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