イーゲート株式会社
「患者の苦しみを解決したい」福井大学医学部内科医との共同研究による開発商品。介護の立場で考えた一般医療機器「段階着圧弾性ストッキング」が誕生。
パーキンソン病患者が抱える、起立性低血圧(寝ている状態や座った姿勢から急に立ち上がったときの血圧低下により、立ちくらみや失神をおこすこと)。その有効な対処法が弾圧ストッキングの装着です。ですが、弾圧が強すぎて患者自らの脱着、介護者による脱着も難しく、使用をあきらめてしまう方も多くいます。イーゲート株式会社(本社:福井県福井市、社長:野坂鐵郎)は、パーキンソン病患者の研究者である福井大学医学部内科医 濱野忠則准教授が発案の「全国のパーキンソン病患者と介護者に向けた丈夫で着脱が容易な弾性ストッキングの研究開発」に企業としての社会的意義を感じ、アサヒマカム株式会社(福井県坂井市)とともに参画。4年の歳月をかけてメディカル発想の弾性ストッキングを開発し、一般医療機器「段階着圧弾性ストッキング」として1月11日、発売を開始します。
■商品URL: Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CQSM3GYF
※「段階着圧弾性ストッキング」の商品ページは2024年1月11日よりご確認いただけます。
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- 開発背景
一人の医師のパーキンソン患者と介護者への
「思いやり」から始まった、弾性ストッキングの開発。
福井大学医学部内科医の濱野忠則准教授は、神経内科の診療、研究を続ける中で「少しでも患者の苦しみを改善できれば」と全国のパーキンソン病患者に向けた、着脱が容易で伝線しにくい弾性ストッキングの開発の取り組みを始められました。当社はその想いに共感し、患者や介護者の「生活の質」の向上、社会貢献としてこの取り組みに参画。担当者自身も「濱野准教授の想いや、患者さんからも直接ご意見を頂き、イーゲートの技術を地域社会に役立てられるという大きな意義を感じました」と意欲的に取り組んできました。福井大学が医学的評価を担当、アサヒマカム株式会社が生地を開発、当社が製品設計や縫製、洗濯試験などを担う形で4年の歳月をかけて共同研究し商品化を実現しました。2022年学会での研究発表、共同特許を出願しています。
画像 / 2023年11月18日(土)の「第167回日本神経学会東海北陸地方会」の様子(濱野准教授)
画像 / 2023年11月18日(土)の「第167回日本神経学会東海北陸地方会」の様子(弾性ストッキング)
医療機器製造販売許可を得て
衣料から医料(いりょう)へ。
当社はこれまで30年以上にわたって医療品メーカーへのテキスタイルの供給を行っており、その技術を駆使したメディカル発想のオリジナルブランド「丸福ガーゼ」の商品企画開発・製造販売を手掛けてきました。企業としてさらなる安心、安全な商品追求のため2023年6月医療機器製造業の登録、「第三種医療機器製造販売業」の許可を取得しました。今後、日本の高齢化社会において患者数の増加が見込まれる中、社会的意義とその技術と知見を医療分野へ活かすべく「衣料から医料(いりょう)」分野への取り組みを本格化させています。
画像 / イーゲート株式会社 本社外観
画像 / イーゲート株式会社 本社テキスタイル製造の様子
- 商品特長
最大の課題、自力が必要な脱着を他にはないファスナーで解決!
「装着しやすい」「脱ぎやすい・脱がせやすい」との意見が多数。
弾性ストッキングの最大の課題、自力が必要になる脱着です。ストッキングを広げるには、自身も介護者もかなりの力が必要になってきます。そこで着目したのがファスナーです。ファスナーにより脱着が、圧倒的に簡単にできるようになりました。ファスナーは肌にストレスをかけないタイプを採用。脚の肉を挟まない工夫を施し、広がりを防ぎつつ、ファスナーを開閉しやすくするために段階アシストベルト(バンド)を付けています。パーキンソン病患者35例に対して試着を行った結果、約90%の方が従来品と比べて「装着しやすい」と答えており、特に「脱ぎやすい・脱がせやすい」との意見が多く寄せらせました。
生地も、土踏まずをきゅっと持ち上げる設計もオリジナル。
段階着圧で歩行をしっかりサポート。
生地は脱着時にも伝線しにくいよう設計したオリジナル生地を使用。生地の特性を生かし、各部位に最適な加圧がかかるように設計しています。患者だけでなく、介護者にとっても楽に装着できるよう「かかと」にも穴が開いている形状で、土踏まずに加圧部分がくるように整えることで、足首からふくらはぎへ引き上げやすい設計になっています。
弾性ストッキングの試着では、約80%が「歩行しやすくなった」との報告もされています。試着を繰り返した開発担当者は「装着することで歩きやすさを感じました。健常者にとっても歩行のしやすさは共通だと思います。(*個人の感想)」と語っています。
脱着のしやすさで、さらに広がる汎用性。
パーキンソン病患者だけでなく、脚のむくみ防止にも最適。
健常者でも弾性ストッキングの脱着には、自力が通常よりかなり必要なためストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。メディカル発想の「段階着圧弾性ストッキング」の着脱のしやすさは、持病のない高齢者や健常者にとってもストレスの軽減につながります。健常者も含めた「履き易さ」アンケート調査でも51名中51名が履きやすいとの回答を得ています。パーキンソン病患者以外にも、エコノミークラス症候群など長時間、同じ姿勢で脚がつらい方や、脚をスッキリさせたい、夕方の脚が気になる方、看護や介護といった立ち仕事の方にも最適です。
- 商品情報
一般医療機器 メディカル発想「段階着圧弾性ストッキング」
MEDICAL SUPX COMPRESSION SOCKS
商品代金:¥5,940(税込)
生産国:日本
カラー:3色展開(ブラック、ホワイト、ベージュ)
サイズ:S、M、L、LL
■販売先:福井大学医学部附属病院内の売店
Amazonサイト>
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CQSM3GYF
■医療機器届出番号:18B3X10045000001
■使用目的又は効果:下肢の静脈血、リンパ液のうっ滞を軽減又は予防する等、静脈還流の促進を目的に使用される医療用の弾性ストッキングである。末梢から中枢に向かい漸減的に圧迫を加える機能を有する。
画像 / 左:ブラック 中央:ホワイト 右:ベージュ
- イーゲート株式会社について
イーゲートは「常に若々しく・美しい商品の提供・かかわる全ての人との共生」を企業理念とし、世界の人々から信頼される魅力的な商品を創り出すことを目指し、製品製造事業・テキスタイル事業・EC事業を展開しています。2023年6月医療機器製造業の登録を行い、第3種医療機器製造販売を行えるようになりました。1995年の会社設立以前より四半世紀、30年以上にわたって医療品メーカーへテキスタイルを供給し、高度な安全性と品質管理、実績に裏付けられた高い技術力、品質にこだわったモノづくりに取り組んでいます。縫製面では、国内外に自社工場を有し、公正な労働環境に取り組んでいることを証明するBSCI認証を取得、適正な労働環境を提供するとともに、安全で持続可能な生産体制を整えています。長年培った縫製技術や徹底した検品体制による高品質商品を提供し、すべての人々が健康な生活を送れるよう長くご愛用いただける製品を追求しています。
【会社概要】
名称:イーゲート株式会社
創業:1995年3月6日
代表者:代表取締役 野坂 鐵郎
事業内容 : インナーウェアの企画、開発、製造、販売、医療用製品製造、インターネット販売
所在地:本社 〒910-0102福井市川合鷲塚町40-10
東京デザインスタジオ 〒105-0014東京都港区芝2-10-1 芝ブライトビル2F
企業サイト:
https://www.e-gate.global/
企業SNS(Instagram):
https://www.instagram.com/egate.global/
【本件への問い合わせ先】
広報担当:press@e-gate.global
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(2024/01/10 12:30)
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