日本ベーリンガーインゲルハイム
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が1 月3日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。
2024年1月3日 ドイツ/インゲルハイム、スウェーデン/メンダール、中国/崑山|Suzhou Ribo Life Science社とRibocure Pharmaceuticals社(以下、「Ribo社」)は、非アルコール性または代謝異常関連脂肪性肝炎(NASH/MASH)に対する新規治療薬の開発に関し、べーリンガーインゲルハイムとの提携を発表しました。この提携により、低分子干渉RNA(siRNA)治療薬の開発および臨床開発におけるRibo社のトップクラスの実績と、心・腎・代謝疾患と共に生きる人々の生活向上を目指すべーリンガーインゲルハイムの取り組みが融合します。
NASHは肝臓に脂肪が蓄積することによって引き起こされる炎症性肝疾患です。世界中で4億4,000万人以上が罹患していると推定されています。NASHは、徐々に瘢痕(はんこん)組織の形成を引き起こし、多くの場合、肝硬変や、それに関連する肝不全、肝がんなどの重篤な合併症につながります。現在、NASHに対して承認された治療薬はなく、NASHの進行を抑制し、肝機能の維持・回復を実現する有効な治療選択肢が緊急に必要とされています。
Ribo社の最先端のRIBO-GalSTAR(TM)プラットフォームは、メッセンジャーRNA(mRNA)のサイレンシングにより、特に肝細胞中の疾患原因遺伝子を標的とするRNA干渉(RNAi)治療薬の開発を進めることができます。このアプローチにより、これまでアクセスできなかった薬剤標的に対処し、疾病を治療できる可能性があります。
ベーリンガーインゲルハイムのシニアバイスプレジデント兼心血管代謝研究グローバル責任者のSoren Tullin(Ph.D.)は、次のように述べています。「新たなブレークスルーとなる医薬品を、NASH患者さんのためにRibo社の研究者と協力して開発できることを楽しみにしています。このたびの新たなパートナーシップは、当社が世界中の様々な企業と協力して相互に関連する性質を持つ心腎代謝疾患にアプローチする取り組みの一環です。私たちの目標は、患者さんの包括的な健康向上につながる革新的医薬品の新たな波を生み出すことです」
Suzhou Ribo Life Sciences社のZicai Liang CEOは、次のように述べています。「今回の提携は、Ribo社のプラットフォームに組み込まれた長年の投資と科学的発見が評価されたものです。NASH患者さんへの新たなソリューションを開発するためにべーリンガーインゲルハイムと協力する機会を得ることができ、たいへん嬉しく思います」
Ribocure Pharmaceuticals社のLi-Ming Gan CEOは、次のように述べています。「べーリンガーインゲルハイムが提供してきたこの分野でのブレークスルーセラピーの実績をさらに積み上げるため、心腎代謝疾患に関する同社の卓越した経験と知識に基づき、今後も連携して取り組んでいきたいと考えています」
契約条件に基づき、Ribo社は契約一時金を受け取ります。このマルチターゲット共同研究において、Ribo社は臨床的、薬事的、商業的成功に基づくマイルストーンと段階的ロイヤルティを受け取る権利を有し、全体的な契約額は20億米ドルを超えます。
SUZHOU RIBO LIFE SCIENCE社とRibocure Pharmaceuticals社について
Suzhou Ribo Life Science社は、RNAi技術に基づいて核酸医薬品および関連製品の開発に取り組む革新的な臨床研究開発企業です。Ribo社は、革新的な研究開発能力と垂直統合された技術プラットフォームを活かして強固な製品パイプラインを構築し、アンメットメディカルニーズを有する重篤な疾病の治療に貢献することを目指しています。Suzhou Ribo Life Science社の子会社であるRibocure Pharmaceuticals社は、アセットとパイプラインの開発、新規標的のアイデアの創出に重点を置き、臨床試験を行う革新的な能力の構築と世界的なアンメットメディカルニーズに対処するsiRNA医薬品の開発に取り組み、患者さんの命を救うオリゴヌクレオチド治療薬を世界規模で開発しています。
詳細については、www.ribolia.comおよびwww.ribocure.comをご覧ください。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、世代を超えて生活を変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出を目指しています。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的かつサステナブルな視点を維持しています。ヒト用医療用医薬品とアニマルヘルスの2つの事業分野において、53,000人以上の社員が世界130ヵ国以上で事業を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com/2022/(アニュアルレポート 英語)
企業プレスリリース詳細へPR TIMESトップへ
(2024/01/18 13:00)
- データ提供
-
本コーナーの内容に関するお問い合わせ、または掲載についてのお問い合わせは株式会社 PR TIMESまでご連絡ください。製品、サービスなどに関するお問い合わせは、それぞれの発表企業・団体にご連絡ください。