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Ghoonutsと積水化成品が脳への電気刺激に用いる電極に関する共同開発を開始

Ghoonuts株式会社


1.内容
脳刺激技術を活用した事業を展開するGhoonuts株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役:都志宣裕 以下、Ghoonuts(グーナッツ))は、このたび、積水化成品工業株式会社(本社:大阪市北区、社長:柏原正人 以下、積水化成品)と、未だ治療法のない障害・病気への医療貢献を目指し、脳への電気刺激用電極の共同開発を開始いたします。2.共同開発に至った経緯
Ghoonutsは、2020年8月に設立されたスタートアップ企業で、経頭蓋電気刺激技術※を活用した医療・ヘルスケア機器の研究開発を行っています。最初の対象疾患として、未だ治療法が確立されていない、脳卒中後の後遺症である失語症用に、治療機器開発を目指しています。日本国内だけで約50 万人とされている失語症患者の治療には、脳神経細胞同士の伝達を促進する経頭蓋電気刺激が、非常に有効であると考えています。
積水化成品の「テクノゲル」は、水や保湿剤などの溶媒や電解質を内部に保持した、肌に優しく安全性に優れた高機能ゲル素材で、生体電極の部材として、皮膚とのインターフェイスに広く使用されています。これまで培ってきた、心電測定や低周波治療器用の電極開発技術を、経頭蓋電気刺激の分野にも活かせるものと考えています。現在、経頭蓋電気刺激に使用する研究用途として用いられている電極は、使用する前に生理食塩水で濡らすなど、手順が煩雑です。将来的な失語症の治療法の確立に向けて、患者が頭皮とのインターフェイス(接触面)として、日常的かつ継続的に使いやすく、安全性に優れた電極の開発が喫緊の課題となっています。こうした課題を解決すべく、両社のノウハウ及び技術を合わせて共同開発を行うことで、安全かつ効率的な電極の開発を目指すに至りました。3.今後の展開
両社の技術やノウハウを融合させた新たな治療法の普及に向け、電気刺激用電極の共同開発を行っていきます。
また、失語症だけでなく、他のさまざまな脳疾患に対する、安全かつ効果的な電気刺激デバイスの開発・製造・販売を加速させていきます。

※経頭蓋電気刺激:頭蓋骨の上から極めて微弱な電気を流して脳を刺激する方法で、うつ症状の改善や運動機能障害のリハビリテーション、記憶力の向上などへの効果が知られています。
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