サービス開始10周年を経て新たな業態へのソリューション提供「POS+ healthcare(ポスタスヘルスケア)」開発者の想いとリリースまでの開発秘話を初公開
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループでクラウド型モバイルPOSレジの「POS+(ポスタス)」を提供するポスタス株式会社は、サービス開始10周年を迎えたタイミングで、クリニック・整体院向けサービス「POS+ healthcare(ポスタス ヘルスケア)」を2024年1月29日にリリースしました。
ポスタスは、「ポスタスがゆく。はたらく、が笑顔でみちていく」というスローガンを元に、飲食店向けサービス「POS+ food」を始め、小売店向けの「POS+ retail」、理美容店向けの「POS+ beauty」など、それぞれの店舗業態とオペレーションに寄り添う機能を備えたサービス開発を続けてまいりました。
この度、新しくリリースされた「POS+ healthcare」は、来院予約や電子カルテ作成、レセプトコンピュータ連携など、クリニックや整体院・接骨院の業態に特化した必要機能を多数兼ね備えたサービスです。iPadのPOSレジのためレジ回りがすっきりとシンプルになり、自動釣銭機の連携などの多彩なオプション機能も取り揃えています。
今回は、店舗運営に携わる皆さまへの支援をさらに広げていくべく、以前からサービス展開のご要望が多かったヘルスケア領域のサービス「POS+healthcare」を実際に現場で開発したメンバーへ想いと、開発秘話を聞きました。「POS+ healthcare」について:https://www.postas.co.jp/service/postas-healthcare/
(左からカスタマーサクセス部髙橋宏次、サービス開発統括部柴垣行晴)
包括的に医療情報へ対応。医療業界向け新サービス「POS+healthcare(ポスタスヘルスケア)」の誕生
―ポスタスのサービス特徴として、業態に特化した機能がありますが、今回の「POS+healthcare」起案の背景を教えてください。
柴垣:実は、一部の整体院様で、理美容向けPOSシステム「POS+beauty(ポスタスビューティー)」を導入している実績があり、基本的な整体院としてのオペレーションは対応することができるのは理解していました。一方で、医療情報システム対応のご要望や整体院でも現行の「POS+beauty」では機能が足りておらず、ご要望にお応えできないこともありました。POS+に興味を持ってくださっているお客様へご提案できるように、クリニックや整骨院向けに特化した機能を実装したプロダクトの制作を目指しました。
顧客目線から探る業態特化機能
―本サービスはヘルスケア領域に特化した機能がそなえられているそうですね。
柴垣:POS+(ポスタス)シリーズは、それぞれの業態に特化したサービス展開している点が強みです。「POS+ healthcare」はクリニック向け・整体院向けに活用いただける機能を実装しています。
例えば、電子カルテの機能やWEB予約の機能はもちろん、要配慮個人情報を取り扱われる場合に必要な、医療情報システムガイドラインの対応をしています。これが今までの「POS+beauty(ポスタスビューティー)」では対応できておらず、要配慮個人情報を取り扱われる店舗様にはご提案をすることができませんでした。
―新たなヘルスケア領域に対してのサービス開発でしたが、苦労された点があれば教えてください。
柴垣:やはり、新しい領域ということで機能のアイディア出しや、企画することに苦労しました。より深く、その業種・業態を知るために、チームメンバーみんなで病院や整体に通って、顧客目線で徹底的にどういった機能があったらお客様に喜ばれるのか、スタッフの方の動きを観察して、どういったオペレーションなのか調べつくし、週1回、定例の打ち合わせを組み、機能を1つ1つ出し合いながら企画していきました。
髙橋:懐かしい…(笑)チームみんなで、ひたすら通って情報を集めました。
柴垣:他領域と違い、スタッフとして経験があるメンバーもいなければ、とても難しい領域だったので、最初に決め込まずに、出しあった意見で良い案があれば随時追加していく、決め込まずに進めていこう。と全員で最初に認識を揃えました。
開発、企画、法務で確認し挑んだ医療情報システムへの対応―今回のサービスは、今まで提供されていなかった業態へのシステムですが、開発で苦労された点はありましたか。
柴垣:大変だったこととしては、ガイドライン対応(*1)が特徴的であり、今までやったことがない部分でした。国が定めるガイドラインを見て、何百項目とあるものを読み込み、ポスタスとして、どれを対応しないといけないのか、対応項目を整理することがとても大変でした。また、ガイドラインに記載されている内容というのは難しい表現や箇所があり、読み取るだけでとても時間がかかりました。
丁寧に間違いなく対応する為、開発から企画、法務と順にチェックを重ねていきました。確認する項目が多く、想定より長く時間がかかってしまったため、開発としては納期が短くなったところも苦労したポイントです。
*1:「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」は、個人情報の中でも厳重な保護が必要とされる患者の電子カルテなどの医療情報を適切に管理するために国が定めたガイドラインです。
厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00006.html
―サービスリリースが当初より延びることもありました。
柴垣:社内の法務や弁護士にチェックと確認をいただく中でガイドライン対応が必要ということになり、そこからの対応も工数のかかる作業だったのですが、リリース時期を見直し、無事サービスリリースとなりました。十分な期間を使い、間違いなくガイドライン対応がなされたサービスなので、安心してご提案できます。
ヘルスケア領域へのサービス提供に伴う苦労
―実際にリリースへ向けて開発が進む中で、カスタマーサクセスとして苦労したことがあれば教えてください。
髙橋:ユーザー向けマニュアル作成に苦労しました。トレーニング時の説明内容などとても悩みました。「POS+healthcare(ポスタスヘルスケア)」のためにマニュアル一式を作成するところでは、未知の業態だった為、整体院へ導入されていた「POS+beauty(ポスタスビューティー)」をベースに表現に注意して作成しました。完成したマニュアルですが、今後も実際にお客様の声をいただき、常にブラッシュアップしていかなければならないと考えています。また、マニュアル作成だけでなく、今回新しいプロダクトができたので、それらをもとにカスタマーサクセスメンバー全員でオンボーディング対応ができるよう丁寧に研修をしなければならないと感じています。
市場からの好反応。クラウド型モバイルPOSレジへの需要の高さを示す
―「POS+healthcare(ポスタスヘルスケア)」の発表から、多数の問い合わせがあったそうですね。
髙橋:はい。今まで医療情報システムとしての対応が無く提案できていなかったお客様への提案を進めています。
また、先日2024年1月29日(月)にリリースしてから、サイト・電話でもありがたいことに問い合わせを多数いただいています。「POS+(ポスタス)」のようなクラウド型モバイルPOSレジで、タブレットに機能を入れた、スタイリッシュなPOSで、医療情報システムの対応ができているサービスが少ないのではないか。と感じています。
ポスタスが見る、ヘルスケア領域の未来
将来への展望。ヘルスケア領域での作業効率化によるサービス向上
―今後、どのような方々へ課題解決に向けて展開されていくのか、展望をお聞かせください。
柴垣:短期的には、よりクリニック・整体院向けにサービスをブラッシュアップしたいと話しています。現在「POS+beauty(ポスタスビューティー)」で対応しているWEB予約機能を活用して、整体院向けに提供していますが、クリニック・整体院向けにより使いやすいWEB予約機能として、機能拡張できたら良いのではないかと考えています。長期的には、「POS+food(ポスタスフード)」の呼び出しモニターなど、他領域で提供しているサービスを活用し、クリニック向けにトータルソリューションとして提案できるようにしていけたらと思っています。例えば、お客様のスマートフォンに入っている会員アプリやセルフレジを組み合わせて会計や処方箋発行ができるような省人化オペレーションも企画していきたいです。
今後もポスタスは、サービス事業者様(飲食店・小売店・理美容店・クリニック)の課題解決に向き合い続け、店舗運営を支援してまいります。
■POS+(ポスタス)の製品・サービスに関するお問い合わせはこちら
詳細な仕様や料金プランなど、導入に関するご相談はこちらからお問い合わせください。
https://www.postas.co.jp/inquiry
■「POS+(ポスタス)」は、おかげさまでサービス開始10周年
2023年5月に、「POS+(ポスタス)」はサービス開始10周年を迎えました。
今後も当社は、店舗運営に携わる皆さまの「おもてなし」のサポートをするべく、業界特化のクラウド型モバイルPOSレジやセルフレジ/券売機などのサービスの提供を通じて、サービス事業者様(飲食店・小売店・理美容店・クリニック)の生産性向上を支援してまいります。
■ポスタス株式会社および「POS+」について <https://www.postas.co.jp/>
ポスタス株式会社は、2013年5月のサービス提供から、有償モバイルPOSレジで国内トップクラスのシェアを誇るまで成長したクラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」の事業を、パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社より承継する形で、2019年12月2日に設立いたしました。
「POS+」は、店舗の売上向上や店舗運営担当者の業務負担軽減による生産性向上を実現し、また従業員にとって 利便性の高い機能を搭載する店舗向けソリューションです。飲食店向け「POS+ food」や小売業向け「POS+ retail」、理美容向け「POS+ beauty」、クリニック向けの「POS+ healthcare」のクラウド型モバイルPOSレジをはじめ、セルフレジ・券売機「POS+ selfregi」、モバイルセルフオーダーサービス「POS+ self order」、テーブルトップオーダーサービス「POS+ TTO」などのさまざまなソリューションで、効率的な店舗運営を支援いたします。
■「PERSOL(パーソル)」について <https://www.persol-group.co.jp/>
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、BPOや設計・開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開するほか、新領域における事業の探索・創造にも取り組み、アセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」や、スキマバイトアプリ「シェアフル」などのサービスも提供しています。
はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。
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(2024/02/29 15:00)
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