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医師の働き方改革に関するアンケート調査を医師会員2,134人に実施 ~2024年の医師の働き方についての見通しは、「良い変化」よりも「悪い変化」が上回るとの予想~

C&R社
医療分野の子会社 メディカル・プリンシプル社



株式会社クリーク・アンド・リバー社(以下C&R社)の医療分野の子会社である株式会社メディカル・プリンシプル社(以下MP社)は、「民間医局」の医師会員・初期研修医・医学生の2,134人(男性1,603人、女性464人、答えたくない67人)を対象として、2024年4月より開始される医師の働き方改革の新制度に関するアンケートを実施いたしました。
その結果、医師たちは働き方改革による具体的な変化を見通し、さまざまな受け止め方をしていることがわかりました。調査結果の詳細は、医師の情報収集Webサイト「民間医局コネクト」内の記事(
https://connect.doctor-agent.com/article/column535/)にて、 ご確認いただけます。■調査結果サマリー
1. 勤務先から働き方改革の説明を受けた医師は、半数以下
2. 説明を受けた医師の半数は納得しているが、納得していない医師も17%
3. 来年度の勤務内容の見通しについて「変化がある」と答えた医師は、良い変化よりも悪い変化があると考えている
4. 働き方改革による良い変化は、連続長時間勤務の減少など勤務時間に関する意見が最多
5. 働き方改革による悪い変化は、給料の減少と、実質当直の宿直・実質勤務の自己研鑽など、サービス残業の増加
6. アルバイトを増やす見通しの医師は、減らす医師よりも多い
7. アルバイトをしない、減らす理由は「勤務先や医局からの禁止」が最多
8. 働き方改革の受け止め方は「どちらともいえない」、「良いこと」、「良いことだと思わない」の順に多いが、意見が分かれる結果に■調査結果
1. 勤務先から働き方改革の説明を受けた医師は、半数以下
「まだ説明はなく、今後も受けるか不明」が最も多く、50%を超えていました。「しっかりした説明を受けた」は11%、「簡単な説明を受けた」は28%という結果になりました。アンケート実施時点(2023年11月時点)では、多くの医師が説明を受けていないか、受けていたとしても簡単な説明にとどまっていることがわかりました。



2. 働き方改革の説明を受けた医師の半数は納得しているが、納得していない医師も17%
説明を受けた医師に処遇への説明内容にどの程度納得できたのかについて聞いたところ、「とても納得した」11%、「やや納得した」38%と、説明を受けた医師のうちおよそ50%が納得していると回答しました。一方で「どちらともいえない」と答えた医師が35%、「あまり納得していない」は12%、「まったく納得していない」と回答した医師も4%いました。



3. 来年度の勤務内容の見通しについて「変化がある」と答えた医師は、良い変化よりも悪い変化があると考えている
医師の働き方改革により、来年度から医師の勤務内容( 「勤務時間」「勤務日数」「宿直・日直」「給与」「外勤・アルバイト」「自己研鑽」)にどのような変化が起きるのかについて質問しました。その結果、すべての項目で「変化なし」の回答が最多であり、「まだわからない」と合わせて大半となりました。
 
変化があると答えた医師では、「良い変化がある」よりも「悪い変化がある」の回答が多く、「良い変化がある」と「悪い変化がある」の回答率を比較すると、すべての項目で「悪い変化がある」が約1.5倍以上となっていました。「良い変化がある」の回答率が高い項目は、「勤務時間」が6.7%で最多、「宿直・日直」の5.6%、「勤務日数」の5.2%の順となりました。拘束時間が減ることを良い変化と捉えている傾向がうかがえます。
 
一方で、「悪い変化がある」の回答率が最も高い項目は「給与」の17.9%でした。「外勤・アルバイト」の17.0%、「自己研鑽」の14.1%が続きます。収入に対して、悪い変化が起こると考えていることが読み取れます。



4. 働き方改革による良い変化は、連続長時間勤務の減少など勤務時間に関する意見が最多
「良い変化がある」と答えた医師は、どの項目で最も良い変化があると感じているのかについて質問しました。最も良い変化があるのは「勤務時間」がトップで、4人に1人が回答しました。次いで「給与」、「宿直・日直」の順となりました。



5. 働き方改革による悪い変化は、給料の減少と、実質当直の宿直・実質勤務の自己研鑽など、サービス残業の増加
「悪い変化がある」と答えた医師は、どの項目で最も悪い変化があると感じているのかについて質問しました。最も悪い変化があるのは「給与」がトップで、30%の医師が回答しました。 続いて「外勤・アルバイト」が26%、「宿直・日直」と「自己研鑽」が共に16%となりました。



6. アルバイトを増やす見通しの医師は、減らす医師よりも多い
現在、または来年度のアルバイトについて伺いました。74%の医師が、「現在アルバイトをしている」と回答しました。来年度の見通しについては、「現在アルバイトをしていて、来年度も回数は変えない」が最多で45%でした。
一方、「現在アルバイトをしており、来年度は回数を増やす」と回答した医師は14%で「現在アルバイトをしており、来年度は回数を減らす」よりも多い結果となりました。
また、「現在アルバイトをしていないが、来年度はする」と回答した医師は、「現在アルバイトをしているが、来年度はしない」と回答した医師よりも2倍以上多いという結果でした。以上の結果から、現在アルバイトをしている医師は、そのままの回数で継続するか、やや増やす傾向にあると言えそうです。



7. アルバイトをしない、減らす理由は「勤務先や医局からの禁止」が最多
「アルバイトを減らす、中止する、始めない」と回答した医師にその理由について質問しました。来年度アルバイトをしない・減らす理由は「勤務先・医局からの禁止」が最多で216票でした。次いで「プライベートな事情で困難なため」「勤務先の業務に集中するため」が共に142票となりました。「労働時間の上限に達するため」も104票を集めました。「勤務先医療機関の給与が増えたため」は「その他」と並んで最下位の20票でした。



8. 働き方改革の受け止め方は「どちらともいえない」、「良いこと」、「良いことだと思わない」の順に多いが、意見が分かれている
働き方改革全体をどの程度良いと感じているのかについて質問したところ、「どちらともいえない」が39%で最多の回答となりました。良い・悪いの回答を見ると、「とても良いことだと思う」「まあ良いことだと思う」の合計が35%、「まったく良いことだと思わない」「あまり良いことだと思わない」の合計が26%であり、良いことと受け止める意見が多い傾向がありました。ただし、「とても良いことだと思う」と「まったく良いことだと思わない」を比べると、前者7%で後者が10%で、否定的な受け止め方が若干優勢であり、意見が分かれる結果となりました。



■まとめ
今回のアンケートでは、医師たちは、2024年4月から始まる医師の働き方改革により起こる(または起き始めている)変化を、すでに具体的に感じたり、考えていたりすることがわかりました。調査結果では、「良い変化」よりも「悪い変化」を見通している医師が多い傾向となりましたが、その一方で働き方改革全体については「どちらともいえない」「良いこと」「良いことだと思わない」の順に意見が分かれました。
医師たちは、目前に迫る働き方改革のメリット、デメリットと課題を感じながらも、働き方改革の必要性については認識せざるをえないという状況にあるという傾向が見受けられる結果になりました。【調査概要】
調査期間:2023年11月16日~22日
対象:「民間医局」会員の医師、研修医、医学生
回答者数:2,134人(男性1,603人、女性464人、答えたくない67人)※引用・転載時のお願い
本調査結果及びデータの引用・転載の際は、「株式会社メディカル・プリンシプル社調べ」と当社クレジットの表記と「民間医局コネクト」の掲載記事(https://connect.doctor-agent.com/article/column535/)へのリンク、運営元の株式会社メディカル・プリンシプル社(https://www.medical-principle.co.jp/)へのリンク記載をお願いいたします。■「民間医局」について
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■株式会社メディカル・プリンシプル社 会社概要
本  社 : 東京都港区新橋四丁目1番1号 新虎通りCORE
設  立 : 1997年1月
代 表 者: 代表取締役社長 由良芳從
拠  点 : 東京(本社)・大阪・札幌・仙台・さいたま・横浜・船橋・高崎・金沢・名古屋・京都・神戸・高松・広島・福岡・熊本・那覇
事業内容: 医師等 職業紹介業、医学生・研修医臨床研修支援サービス事業、医療界向け情報提供事業
事業概要: 「民間医局」をブランドに掲げ、医師紹介業を中心に、医療業界への多面的なサポート事業を行っています。医師の紹介事業「民間医局」における医師・医学生の登録会員数は約163,000人、契約医療機関約17,000施設に対し、年間約71,000件の紹介を行っています。また、臨床研修支援サービスとして日本最大規模の研修病院合同説明会「レジナビFair」を全国で開催し、研修医・医学生向けWeb説明会「レジナビFairオンライン」や、医師向け月刊ヒューマンドキュメント誌「DOCTOR’S MAGAZINE」、医師の情報収集Webサイト「民間医局コネクト」などの事業を展開しています。
U R L : https://www.medical-principle.co.jp/ (コーポレートサイト)
https://www.doctor-agent.com/     (医師のための求人情報検索サイト「民間医局」)■株式会社クリーク・アンド・リバー社 会社概要
本   社 : 東京都港区新橋四丁目1番1号 新虎通りCORE
設   立 : 1990年3月
代 表 者 : 代表取締役社長 黒崎 淳
拠   点 : 東京(本社)・大阪・札幌・仙台・さいたま・横浜・川崎・船橋・高崎・金沢・名古屋・京都・神戸・高松・広島・福岡・熊本・那覇/ソウル・上海・北京・ロサンゼルス
事業内容: 映像、ゲーム、Web、広告・出版、作家、医療、IT、会計、法曹、建築、ファッション、食、コンピュータサイエンス、ライフサイエンス、舞台芸術、CXO、アスリート、アグリカルチャーの18分野でプロフェッショナルに特化したエージェンシー(派遣・紹介)、プロデュース(開発・請負)、 ライツマネジメント(知的財産の企画開発・流通)事業を展開。プロフェッショナルの叡智で革新的な事業を無限に創造している。
U R L : https://www.cri.co.jp (コーポレートサイト)
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https://www.creativevillage.ne.jp/(プロフェッショナル×つながる×メディア「CREATIVE VILLAGE」)
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