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「医師の働き方改革」に対応 長時間労働医師の面接マッチングシステム 大学病院でテスト導入

株式会社日本産業医支援機構
 医師の長時間労働が問題となる中、月100時間以上の残業が見込まれる医師が、勤務や睡眠の状況についての面接を義務付けられる「医師の働き方改革」が4月から始まります。制度の開始を前に、全国で産業医・産業保健スタッフ業務を受託している株式会社日本産業医支援機構(東京都文京区、代表取締役社長:佐藤典久)は、学校法人産業医科大学(北九州市)で、長時間残業をしている医師と、面接を実施する医師をスマホ上でマッチングさせるシステム「面接おまかせくん」(R)の試験運用を開始しました。(https://mensetsuomakasekun.com/)



「医師の働き方改革」と、その課題


 2019年、時間外労働に上限を設け、違反した場合の罰則を定めた働き方改革関連法が施行されました。ただし、医療体制の確保のため、医師は適用が5年間猶予されてきました。
 今年4月からの「医師の働き方改革」は、猶予期間が終わることに伴い、勤務医の時間外労働を原則、年960時間以内とするものです。
 さらに、時間外・休日労働が月100時間以上となることが見込まれる医師に、健康状態を別の医師がチェックする「面接指導」を受けさせることが、病院に義務付けられました。必要な面接指導を実施しなかった場合、懲役6カ月以下などの罰則がある医療法違反となります。
 しかし、この制度をめぐって医療現場からは「長時間働いている医師と、面接指導を実施する医師の予定を合わせるのは、医師・事務方ともに手間がかかる」「面接指導を実施する医師が、同じ病院の医師だった場合は、健康状態を相談しづらい」などと懸念の声が上がっています。
 そこで弊社は、現場の業務負担を軽減し、同僚以外の医師とのマッチングを実現するシステム「面接おまかせくん」(R)を開発しました。4月以降、各地の病院での本格運用を予定しています。

【面接指導の主な流れ】

長時間労働医師の面接マッチングシステム「面接おまかせくん」(R)とは


 「面接おまかせくん」(R)は、面接指導の対象となった医師がスマホで問診への回答、面接日時の予約ができます。夜間や自分が休みの日でも、オンラインの面接指導が可能となっているため、日中は忙しい医師も面接指導を受けやすくなっています。


◀面接指導の予約画面。
面接指導を行う医師があらかじめ登録している空き時間から、都合の良い日時を選んで予約できる。








◀スマホ上であらかじめ回答する問診の画面例。睡眠時間や労働時間、生活状況についての質問に答える。
一度回答した結果は保存され、次回の問診時も表示されるため、2回目以降の問診では、前回から変わった部分のみ入力すればよい。





「同僚医師の面接は嫌だ」の懸念も解消


 長時間労働医師の面接指導をめぐって、関係者の業務負担の増加とともに課題となっているのが、面接指導を「実施する医師」と「受ける医師」が同僚となる恐れがあるということです。同じ医局や診療科の医師による面接指導は医療法で禁じられていませんが、医師からは「自分の健康状態や家族の事情を同僚に話したくない」との声があがっており、同僚による面接指導を防ぐ配慮が求められています。
 「面接おまかせくん」(R)では、同じ病院の医師同士で面接指導を行う場合でも、医局や診療科が異なる医師とのみマッチングする仕組みになっています。(面接のシステムのみを利用する内製化の場合)
 さらに「面接おまかせくん」(R)外注化の場合ですが、面接指導を実施するための講習を受けた全国各地の弊社の登録産業医が多数登録されています。それにより院外の医師による面接指導を活用する病院の場合、面接指導を受ける医師は自動的に他地域の医師とマッチングするシステムになっています。
これにより、知り合いの医師同士による面接指導を防ぎます。(面接の外注化を利用する場合)


▲面接指導の結果を記録した画面。時間外・休日労働が増えた要因や、睡眠負債、疲労の蓄積の状況が記されている。

【会社概要】
株式会社日本産業医支援機構(https://www.s-shien.co.jp/info/) 
設立:2019年10月21日
代表取締役社長:佐藤 典久
本社:〒113-0033 東京都文京区本郷2-11-6 第一谷口ビル西棟3階
電話番号:03-5615-8290
FAX番号:03-5615-8291
事業内容:全国の産業医・産業保健スタッフ業務の受託/全国の中小企業向けの産業保健のパッケージサービスの提供/全国の小規模事業場の休職・復職者や高ストレス者、長時間労働者に対する医師面接サービスの提供 等
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