株式会社ヘルスケアシステムズ
皮膚科学、健康科学、医療など様々な領域の研究・製品開発に新たな可能性を
生活習慣をテーマにした検査サービスを開発する株式会社ヘルスケアシステムズ(代表取締役社長:瀧本陽介、以下当社)は、花王株式会社(本社:東京都中央区、社長:長谷部佳宏、以下「花王」)開発の皮脂RNAモニタリング技術を活用した受託分析サービスを2024年6月より開始します。
本サービスは、あぶら取りフィルムを用いて非侵襲的に採取された皮脂RNAを網羅的に解析するもので、当社の受託検査項目に追加されます。また、花王による皮脂RNA分析を受託するサービスは、今回が初めてとなります。
背景
ヘルスケアシステムズは、食事や運動といった生活習慣による身体の変化を研究し、行動変容に役立つ革新的なバイオマーカーの探索に注力してきました。2009年の創業から、大学・研究機関・企業との共同研究や測定依頼を通じて、ELISA、HPLC、GC、LC/MS、RT-PCRなどの高度な分析機器を用いて血液、尿、唾液、涙液などの生体試料を解析し、生活習慣の変化を捉えるバイオマーカーの発見や研究に携わってきました。
花王は、あぶら取りフィルムで顔の皮脂を採取し、そこからRNAを抽出して網羅的に解析する皮脂RNAモニタリング技術を構築しています。同技術は、皮膚を傷つけることなく、約1万種におよぶ皮脂RNAの発現情報を検出することが可能です。これまでに花王は、このRNA情報を活用することで、肌や体の状態を推測したり、乳幼児アトピー性皮膚炎やパーキンソン病といった疾患の状態を分子レベルで把握したりできる可能性を報告しています。これを受け、さまざまな研究用途で皮脂RNAモニタリング技術の活用が期待されています。
また、両社は、花王の皮脂RNAモニタリング技術を活用した、乳幼児の肌バリア状態を把握する一般消費者向け郵送検査サービス『ベビウェルチェック』を共同開発し、2023年3月から提供を開始しました。さらに、花王が皮脂RNAモニタリング技術を核としたビジネス共創を目指し2024年3月に設立した『RNA共創コンソーシアム』に、ヘルスケアシステムズも幹事社の1社として参画しています。
サービスの概要
皮脂RNAモニタリング技術を用いた受託分析は、検体(顔の皮脂)から皮脂RNAを採取し、次世代シーケンシング(NGS)を用いて網羅的に分析する、主に研究機関を対象としたサービスです。
非侵襲で簡便に検体採取が可能なため、従来の方法よりも被験者への身体的・心理的負担が少ないことが最大のメリットで、幅広い場面での活用が期待されます。
検査の受託はヘルスケアシステムズが担当し、花王は送付された検体を分析します。
展望
生体データの利活用で、消費者一人ひとりに最適化されたケアや製品を提供する「パーソナル化」が進む現在。RNA情報という新しい生体データへの期待が高まっています。
ヘルスケアシステムズは、皮脂RNAモニタリング技術を用いた受託分析を活用いただくことで、皮膚科学、健康科学、医療といった様々な領域においてパーソナル化の研究や製品開発に貢献できるよう、花王と連携して体制を整えてまいります。
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(2024/06/04 11:20)
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