医療・医薬・福祉 その他

ゲノム医療の最前線に迫る。大阪市北区で市民公開講座 健康フォーラムを開催

医療法人医誠会
東海大学 小路 直 教授。獨協医科大学 田中 優子 医師。料理家の栗原 友 さんを講師に迎え、ゲノム医療の重要性とその可能性を広く伝える

医療法人医誠会(本社:大阪府大阪市、代表者:谷 幸治)が運営する医療複合施設「i-Mall」では、2024年11月16日(土曜日)13時から市民公開講座 第24回健康フォーラム「未来医療への挑戦」を開催します。
ゲノム医療は、個々人に最適化された治療や早期診断に役立つ未来の医療技術として期待されています。
健康フォーラムでは、東海大学の小路 直 教授による「ゲノム時代に注目される前立腺がんの先進治療」、獨協医科大学の田中 優子 医師による「乳がんとゲノム医療」、さらにゲストとして料理家の栗原 友 さんが、自身の遺伝性乳がんとの向き合い方を語りゲノム医療の重要性とその可能性を広く伝えます。

昨年開催 第23回健康フォーラムの様子

未来の医療を見据えた市民公開講座
未来の医療において「ゲノム」は欠かせない存在となると言われています。この技術は個々人の遺伝情報を元に、最適な治療法を提供することを目的としています。
今回の市民公開講座では、最新のゲノム医療の可能性を専門家が分かりやすく解説します。
まず、前立腺がんにおいて先進治療を提供する東海大学の小路 直 教授が登壇します。男性がん罹患率1位 ※1 の前立腺がんに対し、排尿機能や性機能を温存しながら治療する「HIFU治療」が紹介されます。
この治療法は、患者の生活の質を最大限に守りながら効果的にがんを治療するという画期的なアプローチです。
また、獨協医科大学の田中 優子 医師は「ゲノムが拓くこれからの医療」について語ります。
女性がん罹患率1位 ※2 の「乳がん」をはじめとしたゲノムと今後の医療の在り方について具体的に解説します。
※1※2 出典:2020年国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

パネルディスカッションでは、医誠会国際総合病院の峰松 一夫 病院長を座長に、同院の酒井 則夫 医師(難病医療推進センター 副センター長・遺伝子診療部長)中内 千暁 医師(乳腺外科)奥田 亜弥 認定遺伝カウンセラーが「遺伝子と病気」をテーマにディスカッションを行います。難病やがん治療におけるゲノム医療の実際と、その未来について深く掘り下げていきます。
さらに、第2部では、料理家の栗原 友 さんが、遺伝性乳がんとの戦いについて自身の経験を語ります。彼女は、乳房切除手術や卵巣・卵管の予防摘出手術を経て、今年5月に寛解を公表。現在では、仕事、子育て、大学生活をアクティブにこなし、また積極的に乳がんの啓発活動も行っています。栗原さんの体験談は、遺伝子検査やゲノム医療の重要性と可能性を私たちに具体的に示すものです。
健康フォーラム同日開催!ワンコインで乳がんと前立腺がんの検査を!
当フォーラムの後援団体である認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)とNPO法人前立腺がん啓発推進実行委員会による後援を受け、ワンコイン(500円)で乳がんと前立腺がんの検査を受けられるイベントを開催します。検査を気にかけながら機会を逃している方にぜひ参加いただきたいとの思いから企画をしました。
医誠会国際総合病院のゲノム医療への取り組み
医誠会国際総合病院は「ゲノムのある診察室」を設置し、ゲノム医療を診療に取り入れています。ゲノム医療は現在、広く一般的に利用されているわけではありませんが将来はほぼすべての医療分野で必要不可欠となる技術だと考えられています。同病院ではゲノム情報を分析し、個々の患者に最適な治療法を提供するための先駆的な取り組みを進めています。
本講座では、こうした取り組みを市民の方々に直接体感していただくことを目指しています。また、オンライン参加も可能であり、地域に限らず広く全国からご参加いただけます。
医誠会国際総合病院はゲノム医療を推進し、未来の医療を担う存在として地域医療にも貢献しています。
健康フォーラム 概要
市民公開講座 第24回健康フォーラム「未来医療への挑戦」
「ゲノムのある診察室」ゲノム医療を基盤とする個別化医療

▼開催日時
2024年11月16日(土曜日)開場 12:30 / 開演13:00(16:05終了予定)
▼会場
扇町ミュージアムキューブ CUBE01(住所 大阪市北区南扇町6-26)
▼講演内容

小路 直
第1部 講演1ゲノム時代に注目される前立腺がん その先進治療に迫る!

講師 東海大学医学部外科学系 腎臓泌尿器科学 領域主任 教授 医師 小路 直




田中 優子
講演2ゲノムが拓くこれからの医療

講師 獨協医科大学 がんゲノム診療部門長 医師 田中 優子



パネルディスカッション「遺伝子と病気」(座長 医誠会国際総合病院 病院長 峰松 一夫/出演 医誠会国際総合病院 難病医療推進センター副センター長 遺伝子診療部 部長 酒井 則夫・医誠会国際総合病院 乳腺外科 中内 千暁・医誠会国際総合病院 遺伝子診療部 奥田 亜弥)

第2部 支えられて乗り越えた遺伝性乳がんの道(ゲスト講師 料理家 栗原 友)

栗原 友
栗原 友さんのプロフィール料理家として活動する他、国内外へ鮮魚の卸売をするクリトモ商店の経営、料理本の執筆、テレビ番組活動の一方、今年4月から東京農業大学に入学。2019年、胸にがんが見つかり、遺伝子検査の結果を受けて乳房切除手術を決断、2020年には卵巣・卵管の予防摘出手術も終え、現在は定期検査を受けながら精力的に活動の場を広げている。自身ががんと向き合った経験を伝えることでピンクリボン運動など「がん予防・治療の啓発活動」に取り組んでいる。父は元キャスターの故 栗原玲児氏、母は料理研究家の栗原はるみ氏。3歳年下の弟、栗原心平氏も料理家。






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医療法人医誠会
医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、現在はホロニクスグループとして大阪を中心に全国で病院、クリニック、介護老人保健施設などを運営しています。
医誠会国際総合病院は47診療科、総職員数1,893名の体制(2024年4月現在)で、低侵襲治療、先進・先制医療、医療DX、本格的タスクシフト・タスクシェア、中央管制システム導入に取り組み、先進的かつ国際標準の総合病院を目指しています。地域医療に貢献するとともに、国際医療ツーリズムにも挑戦します。
救急医療では、24時間365日の体制で救急医療を提供しています。初期救急から2.5次救急患者を対象に診療を行い、必要に応じて各診療科が支援する救急医療体制をとっています。救急車8台(ドクターカー4台・救急車3台・搬送車1台)、医師12名、看護師24名、救急救命士30名で、「断らない救急」「待たせない救急」をスローガンに、様々な救急患者さんを受入れ、重症度によって医師・看護師が同乗する救急救命士3名体制の無料施設間搬送を行い、広域医療に取り組んでいます。
難病・がん治療に対しては「ゲノムのある診察室」をテーマに、細胞の中の「生命の設計図」と呼ばれる「DNA」から読み取られる情報「ゲノム」を詳しく分析して、病気を予防し、診断し、そして治療する、革新的な医療アプローチで個々人に合わせた治療を行います。
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