医療・医薬・福祉

20代の女性の2人に1人が低用量ピルを服用した経験がある?低用量ピルの服用状況や目的などを調査

株式会社LeoSophia



低用量ピルにおけるコンテンツ作成を行うにあたり、低用量ピルの服用状況に関するマーケティングリサーチを行いました。

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アンケート調査対象者
対象人数:女性500人
年齢:10~60代
居住地:全国
調査方法:インターネットアンケート調査、街頭アンケート調査
アンケート調査実施期間:2024年9月15日~9月30日


【質問1.】低用量ピルについて、どのようなイメージを持っていますか?当てはまる選択肢を複数選んでください。
選択項目
・避妊できる
・生理痛を軽減できる
・生理周期が変更できる
・PMSが軽減できる
・副作用がある
・生理不順が改善される
・病院で処方される
・お金がかかる
・決まった時間に飲む
・過多月経(生理の出血が多い)の緩和
・子宮内膜症などの婦人科系疾患を治療できる
・ニキビや肌荒れの改善など美容に良い
・周囲の友達や知人で服用する人が増えてきた
・怖いイメージ
・安全
・ドラッグストアでも買えるようになる



避妊効果が最も強く認識されている
回答結果



アンケート調査の結果、「避妊できる」という回答が最も多く、全体の約80%にあたる399人が低用量ピルの避妊効果を強く認識していることがわかりました。また、次に多かったのは「生理痛を軽減できる」(329人)、そして「生理周期が変更できる」(314人)と、低用量ピルが生理に関連する様々な悩みの解決策として認識されていることも明らかです。

一方で、「副作用がある」(252人)、「お金がかかる」(190人)といったネガティブなイメージも見受けられました。特に「副作用」への懸念は、服用をためらう要因の一つと考えられますが、「怖いイメージ」(42人)も挙げられ、これは単に副作用の懸念だけでなく、誤解や不正確な情報によるものが背景にあると考えられます。

「低用量ピルを飲むと妊娠しにくくなる」「低用量ピルをやめてからしばらく妊娠できない」など、根拠のない情報が一部で広まっていることが原因で、将来の妊娠に対する不安感が「怖い」というイメージにつながっている可能性があります。しかし、医療の観点からは、低用量ピルの服用が将来の妊娠率を下げるという科学的根拠はありません。このような正しい情報を身に着けることで、誤解や不安を解消できるでしょう。

また、「ニキビや肌荒れの改善」(74人)や「子宮内膜症などの治療」(95人)といった、特定の症状に対する低用量ピルの治療効果も一部の人々に認識されていますが、避妊や生理関連の効果と比べると利用目的としては少数派のようです。

調査結果から、低用量ピルは避妊効果以外にも様々な生理やPMSの症状を緩和するために広く認識されている一方で、副作用やコストに対する懸念が依然として存在していることが浮き彫りになりました。
【質問2.】低用量ピルを服用していますか?
選択項目
・現在服用していないが、過去に服用していたことがある
・服用したことがないが検討している
・服用したことがない
・現在服用している


約2人に1人が低用量ピルを服用した経験がある!
回答結果



低用量ピルの服用状況を把握するために質問をしたところ、約50%(247人)の女性が現在・過去に服用したことがあると回答。全体の約半数が低用量ピルを一度は服用していることになり、低用量ピルの利用が多くの女性にとって現実的な選択肢であることが分かりました。

また、低用量ピルの服用を検討している人が約10%いることから、将来的にはさらに多くの女性が低用量ピルを選択肢として考慮する可能性があると考えられます。低用量ピルは避妊だけでなく、生理痛やPMS、ホルモンバランスの調整など、多岐にわたる効果が期待されているため、その利用が広がる余地があると言えます。

年代別に低用量ピルの服用率をみると20代が最も高い



年代別に低用量ピルの服用状況を整理いたしました。

調査結果から、20代の女性は低用量ピルを現在服用している人が34人、割合では24.6%と最も高く、また過去に服用したことがある人も23.9%(33人)に上ります。これにより、20代の約半数の女性が低用量ピルの服用経験があることがわかります。20代は生理痛やPMSの軽減、避妊目的での利用が多いと予想され、低用量ピルがライフスタイルや健康管理の一部として広く取り入れられていることが伺えます。

一方、30代では現在服用している割合が12.8%と下がる一方で、過去に服用していたことがある人が35.8%と増加しており、30代の女性も低用量ピルを一時的に使用しているケースが多いことが示されています。これは、妊娠・出産やライフステージの変化が影響している可能性があります。

なぜ20代の服用率は高いのか?
なぜ20代の服用率が高いかを調査するために、「低用量ピルの服用を始めた一番の目的は何ですか?1つだけ選択してください。」という質問の回答結果を共有いたします。
選択肢
・生理痛を緩和/軽減したいから
・PMSを軽減したいから
・ニキビや肌荒れなど美容目的
・生理不順を改善したいから
・過多月経(生理の出血が多い)を緩和したいから
・子宮内膜症などの婦人科系疾患を治療したいから
・ホルモンバランスを調整したいから
・生理周期を変更したいから
・結婚や出産を考えておらず避妊したいから
・すでに妊娠・出産を経験し避妊したいから


回答結果



調査結果から、20代女性が低用量ピルを服用し始めた最も大きな理由は「生理痛を緩和/軽減したい」というもので、35.29%と最多の回答を占めました。これは、低用量ピルが生理痛の緩和に有効であることが広く認識されているためと考えられます。20代の多くの女性にとって、生理痛の軽減は生活の質を向上させる重要な目的であり、そのために低用量ピルを利用する傾向が強いことがわかります

次に多い理由として「PMSを軽減したい」(20.59%)が挙げられ、PMSに悩む女性も多く低用量ピルをその解消手段として利用しています。また、「美容目的(ニキビや肌荒れの改善)」(8.82%)や「生理不順の改善」(8.82%)といった理由も見られ、低用量ピルが幅広い用途で使用されていることが伺えます。

20代女性にとって低用量ピルは単に避妊のための薬というだけでなく、生理痛やPMSなどの不快な症状を軽減するための重要な手段として認識され、使用されていることがわかります。

【質問3.】低用量ピルの服用を始めた理由やきっかけは何ですか?当てはまるものを複数選んでください。
選択項目
・生理痛を緩和/軽減したいから
・生理不順を改善したいから
・過多月経(生理の出血が多い)を緩和したいから
・結婚や出産を考えておらず避妊したいから
・すでに妊娠・出産を経験し避妊したいから
・生理周期を変更したいから
・PMSを軽減したいから
・ホルモンバランスを調整したいから
・ニキビや肌荒れなど美容目的
・医師から勧められたから
・子宮内膜症などの婦人科系疾患を治療したいから
・家族・友人知人から勧められたから


「生理痛を緩和/軽減したい」理由で低用量ピルを服用している人が多い
回答結果



アンケート結果から、低用量ピルを服用する主な理由として、「生理痛を緩和/軽減したいから」という回答が最も多く、117人が選択していることが分かりました。この結果は、女性の多くが生理痛に悩んでおり、それを軽減するための手段として低用量ピルを利用していることを示しています。

次に多かった理由は、「生理不順の改善」(79人)や「PMSの軽減」(68人)で、低用量ピルが生理に関連する様々な症状の改善に寄与していることが伺えます。また、「過多月経の緩和」(50人)や「生理周期の変更」(43人)といった具体的な生理関連の理由も多く見られ、低用量ピルが生理の悩み全般に対する効果的な手段として認識されています。

避妊目的で低用量ピルを服用している人も少なくはなく、結婚や出産を考えておらず避妊したいから(42人)やすでに妊娠・出産を経験し避妊したいから(20人)という回答も一定数見られましたが、避妊が主な理由というよりは、生理や健康管理のために低用量ピルを利用しているケースが多いようです。

また、「ホルモンバランスの調整」(29人)や「ニキビや肌荒れの改善などの美容目的」(22人)といった、健康や美容面での低用量ピルの効果を求めている人も一定数存在しています。さらに、医師の勧め(33人)や家族・友人知人の影響(9人)による低用量ピル服用のきっかけも確認され、周囲からの影響で低用量ピルを利用し始めたケースもあります。

この結果から、低用量ピルが単なる避妊薬としてだけでなく、生理痛の緩和や美容面、さらには健康管理の手段として幅広く利用されていることが明らかになりました
【質問4.】低用量ピルの服用を始めた一番の目的は何ですか?1つだけ選択してください。
選択項目
・生理痛を緩和/軽減したいから
・生理不順を改善したいから
・過多月経(生理の出血が多い)を緩和したいから
・結婚や出産を考えておらず避妊したいから
・すでに妊娠・出産を経験し避妊したいから
・生理周期を変更したいから
・PMSを軽減したいから
・ホルモンバランスを調整したいから
・ニキビや肌荒れなど美容目的
・医師から勧められたから
・子宮内膜症などの婦人科系疾患を治療したいから
・家族・友人知人から勧められたから


回答結果



先程の質問では、低用量ピルを服用し始めた理由で当てはまるものを全て回答してもらいましたが、次の質問では低用量ピルを服用し始めた一番の目的のみを回答してもらいました。

注目すべきは、【質問3.】で多くの人が低用量ピルを服用する理由として「生理痛の緩和/軽減」を挙げている一方で、【質問4.】でもこの理由が最も多く選ばれていることです。この結果から、生理痛の軽減が低用量ピル服用における最も重要な目的であり、日常生活の質を向上させるために低用量ピルが広く利用されていることがわかります。

避妊目的も一定数見られますが、低用量ピルは避妊薬としてだけでなく、生理に関する問題やPMSの症状改善、ホルモンバランスの調整など、多機能な薬として認識されていることが今回の調査で明らかになりました。

まとめ
今回の調査結果から、低用量ピルの利用や認識に関する重要な知見が得られました。まず、避妊効果が最も強く認識されており、約80%の女性がその点を理解しています。また、生理痛の軽減や生理周期の調整など、女性が抱える生理関連の問題解決手段としても低用量ピルは広く受け入れられていることが明らかになりました。

低用量ピルの服用率に関しては、約50%の女性が現在または過去に低用量ピルを服用した経験があり、特に20代ではその割合が高く、約半数が低用量ピルを利用しています。服用理由としては、生理痛の緩和が最も多く、他にもPMSの軽減や美容目的が挙げられました。この結果から、低用量ピルは避妊目的にとどまらず、生理や健康管理の一環として使用されていることがわかります。

一方で、低用量ピルを服用していない理由としては「お金がかかる」「副作用がある」といった経済的負担や健康面の不安が大きな障壁となっており、今後の情報提供や教育が重要であることも示されています。

また、本調査の結果をより詳細に解説している記事もご用意しております。
低用量ピルを服用したことでどのような効果を実感しているかの調査結果も解説しております。低用量ピルの服用を検討している人は是非こちらの記事もご覧ください。
https://leosophia.co.jp/marketing/marketing-research-oralcontraceptives/

★本記事を引用する際には必ず以下の形式での記載をお願い致します。
「引用:株式会社LeoSophia (https://leosophia.co.jp)」

■会社概要
社名 : 株式会社LeoSophia
所在地 : 東京都目黒区下目黒1-8-1 ARCO TOWER 17F
代表者 : 永崎 太一
設立 : 2014年9月29日
資本金 :5,000万円
事業内容:インターネットを軸とした各事業の企画・運営
企業URL : https://leosophia.co.jp/


■オウンドメディア
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