マイナビコメディカル、「PT・OT・ST白書2024年度版」を発表
マイナビ
PT・OT・STの年収は「400~424万円」が最多で民間給与平均を100万円以上下回る。約8割が仕事にやりがいを感じ、他職種より高い傾向に
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する医療従事者向け人材紹介サービス『マイナビコメディカル』は、登録会員を対象とした、「PT・OT・ST白書2024年度版」の結果を発表しました。当調査を通して、PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)の勤務環境とその課題が明らかになりました。
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<TOPICS>
◆正職員の年収で最多は「400~424万円」、民間給与平均よりも100万円以上低い結果に【図1】
◆PT・OT・STの79.1%が現在の仕事にやりがいを感じていると回答【図2、3】
◆6割が今後PT・OT・ST以外への転身も検討。長く続けるために必要なことは「給料など待遇面の充実」が80.4%で最多【図4、5】
◆時間外労働の賃金が適切に支払われているのは約4人に1人。73.9%が賃金の支払われない労働時間があると回答【図6、7】
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【調査概要】
◆正職員の年収で最多は「400~424万円」、民間給与平均よりも100万円以上低い結果に
PT・OT・STとして働く正職員の現在の年収は「400~424万円」が18.8%で最多となった。各年代で最多の年収をみると、20代は「300~324万円」が18.2%、30代では「400~424万円」が21.5%、40代は「500万円以上」が21.5%、50代については「500万円以上」が38.3%となった。国税庁によると正社員(正職員)の民間給与平均は530万円とされているが※1、PT・OT・STで500万円を超えていると答えた人はわずか12.5%だった。最も回答が多かった年収額の「400万~424万円」は民間給与平均より100万円以上低い水準である。【図1】
※1:令和5年分 民間給与実態統計調査
【図1】
◆PT・OT・STの79.1%が現在の仕事にやりがいを感じていると回答
現在の職場での仕事のやりがいについて聞いたところ、「週に何度かは感じている」が最多で36.6%だった。「ほぼ毎日感じている」「週に何度かは感じている」「月に何度かは感じている」を合計すると79.2%で、約8割が仕事にやりがいを感じていることがわかった。異なる職種に同様の質問をした際、看護師では60.3%※2、介護職では62.4%※3という結果が出ており、PT・OT・STは他の医療職種に比べ、仕事にやりがいを感じている人が多いことがわかった。【図2】
また、どのようなときにやりがいを感じるかを聞くと、「患者・入居者・利用者に感謝されたとき」が69.0%、「患者の身体機能の維持・向上ができたとき」が55.3%となっており、リハビリの提供で対象者に貢献ができたと実感することが、PT・OT・STの仕事のやりがいにつながっていると考えられる。【図3】
※2:マイナビ看護師『看護師白書』2023年度版、※3:マイナビ介護職『介護職白書』2023年度版
【図2】
【図3】
◆6割が今後PT・OT・ST以外への転身も検討。長く続けるために必要なことは「給料など待遇面の充実」が80.4%で最多
今後もPT・OT・STを続けていきたいと思うかを聞くと、約3人に1人は「PT・OT・STとして長く働き続けたい」と考えているものの、「PT・OT・STに限らず、関心のある仕事をしてみたい」が51.0%と最多で、「PT・OT・ST以外の仕事をしてみたい(9.0%)」と合計すると、全体の6割が今後の職業選択の際にPT・OT・ST以外の職種への転身も検討していることがわかった。【図4】
また、PT・OT・STを長く続けるために必要なことは「給与など待遇面の充実」が80.4%で最多だった。次いで「良好な人間関係」72.6%、「休暇の取りやすさ」54.0%などが挙げられており、給与など待遇面の充実に加え、心身共に健康で仕事に集中できる労働条件や職場環境が前提となっている。【図5】
【図4】
【図5】
◆時間外労働の賃金が適切に支払われているのは約4人に1人。73.9%が賃金の支払われない労働時間があると回答
現在の1カ月間の時間外労働(残業)時間について聞いたところ、81.0%が時間外労働があると回答した。そのうち賃金の支払われない労働が月平均で何時間あるかを聞いたところ、全て支払われている人は26.1%にとどまり、73.9%の職場で賃金の支払われない労働時間があることがわかった。賃金の支払われない労働時間は「5時間未満」が33.2%と最も多く、次いで「5~10時間未満」18.7%となっている。多くの職場でサービス残業や早出などが常態化している状況がうかがえる。【図6、7】
【図6】
【図7】
【調査担当者コメント】
PT・OT・STに特化した調査を行い、その結果から、給与や残業などの勤務実態が明らかになりました。最も多い年収帯は「400~424万円」であり、民間給与平均と比較して低い水準です。また、賃金が支払われない労働が常態化している点も深刻な問題であると言えます。
一方で、仕事にやりがいを感じている人は全体の79.1%と他の医療職種と比較しても多く、労働環境の改善が求められる中で、やりがいを見出せる職場作りが重要です。また、多くの労働者が今後のキャリア選択において、待遇面の充実や良好な人間関係を重視していることがわかります。全体として、労働条件と職場環境の改善が、従業員の満足度と長期的なキャリア継続の鍵となるでしょう。
『マイナビコメディカル』 事業責任者 医療・福祉エージェント事業本部 統括部長 加藤 邦幸
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【調査概要】マイナビコメディカル「PT・OT・ST白書2024年度版」
○調査期間/2024年4月18日(木)~6月29日(土)
○調査方法/インターネット調査
○調査対象/人材紹介サービス『マイナビコメディカル』登録会員
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/588名
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
※PT・OT・ST職種別データの提供も可能です。
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PT・OT・STの年収は「400~424万円」が最多で民間給与平均を100万円以上下回る。約8割が仕事にやりがいを感じ、他職種より高い傾向に
株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する医療従事者向け人材紹介サービス『マイナビコメディカル』は、登録会員を対象とした、「PT・OT・ST白書2024年度版」の結果を発表しました。当調査を通して、PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)の勤務環境とその課題が明らかになりました。
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<TOPICS>
◆正職員の年収で最多は「400~424万円」、民間給与平均よりも100万円以上低い結果に【図1】
◆PT・OT・STの79.1%が現在の仕事にやりがいを感じていると回答【図2、3】
◆6割が今後PT・OT・ST以外への転身も検討。長く続けるために必要なことは「給料など待遇面の充実」が80.4%で最多【図4、5】
◆時間外労働の賃金が適切に支払われているのは約4人に1人。73.9%が賃金の支払われない労働時間があると回答【図6、7】
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【調査概要】
◆正職員の年収で最多は「400~424万円」、民間給与平均よりも100万円以上低い結果に
PT・OT・STとして働く正職員の現在の年収は「400~424万円」が18.8%で最多となった。各年代で最多の年収をみると、20代は「300~324万円」が18.2%、30代では「400~424万円」が21.5%、40代は「500万円以上」が21.5%、50代については「500万円以上」が38.3%となった。国税庁によると正社員(正職員)の民間給与平均は530万円とされているが※1、PT・OT・STで500万円を超えていると答えた人はわずか12.5%だった。最も回答が多かった年収額の「400万~424万円」は民間給与平均より100万円以上低い水準である。【図1】
※1:令和5年分 民間給与実態統計調査
【図1】
◆PT・OT・STの79.1%が現在の仕事にやりがいを感じていると回答
現在の職場での仕事のやりがいについて聞いたところ、「週に何度かは感じている」が最多で36.6%だった。「ほぼ毎日感じている」「週に何度かは感じている」「月に何度かは感じている」を合計すると79.2%で、約8割が仕事にやりがいを感じていることがわかった。異なる職種に同様の質問をした際、看護師では60.3%※2、介護職では62.4%※3という結果が出ており、PT・OT・STは他の医療職種に比べ、仕事にやりがいを感じている人が多いことがわかった。【図2】
また、どのようなときにやりがいを感じるかを聞くと、「患者・入居者・利用者に感謝されたとき」が69.0%、「患者の身体機能の維持・向上ができたとき」が55.3%となっており、リハビリの提供で対象者に貢献ができたと実感することが、PT・OT・STの仕事のやりがいにつながっていると考えられる。【図3】
※2:マイナビ看護師『看護師白書』2023年度版、※3:マイナビ介護職『介護職白書』2023年度版
【図2】
【図3】
◆6割が今後PT・OT・ST以外への転身も検討。長く続けるために必要なことは「給料など待遇面の充実」が80.4%で最多
今後もPT・OT・STを続けていきたいと思うかを聞くと、約3人に1人は「PT・OT・STとして長く働き続けたい」と考えているものの、「PT・OT・STに限らず、関心のある仕事をしてみたい」が51.0%と最多で、「PT・OT・ST以外の仕事をしてみたい(9.0%)」と合計すると、全体の6割が今後の職業選択の際にPT・OT・ST以外の職種への転身も検討していることがわかった。【図4】
また、PT・OT・STを長く続けるために必要なことは「給与など待遇面の充実」が80.4%で最多だった。次いで「良好な人間関係」72.6%、「休暇の取りやすさ」54.0%などが挙げられており、給与など待遇面の充実に加え、心身共に健康で仕事に集中できる労働条件や職場環境が前提となっている。【図5】
【図4】
【図5】
◆時間外労働の賃金が適切に支払われているのは約4人に1人。73.9%が賃金の支払われない労働時間があると回答
現在の1カ月間の時間外労働(残業)時間について聞いたところ、81.0%が時間外労働があると回答した。そのうち賃金の支払われない労働が月平均で何時間あるかを聞いたところ、全て支払われている人は26.1%にとどまり、73.9%の職場で賃金の支払われない労働時間があることがわかった。賃金の支払われない労働時間は「5時間未満」が33.2%と最も多く、次いで「5~10時間未満」18.7%となっている。多くの職場でサービス残業や早出などが常態化している状況がうかがえる。【図6、7】
【図6】
【図7】
【調査担当者コメント】
PT・OT・STに特化した調査を行い、その結果から、給与や残業などの勤務実態が明らかになりました。最も多い年収帯は「400~424万円」であり、民間給与平均と比較して低い水準です。また、賃金が支払われない労働が常態化している点も深刻な問題であると言えます。
一方で、仕事にやりがいを感じている人は全体の79.1%と他の医療職種と比較しても多く、労働環境の改善が求められる中で、やりがいを見出せる職場作りが重要です。また、多くの労働者が今後のキャリア選択において、待遇面の充実や良好な人間関係を重視していることがわかります。全体として、労働条件と職場環境の改善が、従業員の満足度と長期的なキャリア継続の鍵となるでしょう。
『マイナビコメディカル』 事業責任者 医療・福祉エージェント事業本部 統括部長 加藤 邦幸
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【調査概要】マイナビコメディカル「PT・OT・ST白書2024年度版」
○調査期間/2024年4月18日(木)~6月29日(土)
○調査方法/インターネット調査
○調査対象/人材紹介サービス『マイナビコメディカル』登録会員
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/588名
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
※調査結果の詳細はこちら
※PT・OT・ST職種別データの提供も可能です。
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(2024/12/20 11:00)
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